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2022/10/25 09:05  | 政局 |  コメント(0)

山際大臣辞任 〜 後任は誰か


山際経済再生相 岸田首相に辞表提出し辞任 事実上の更迭か(10/24付NHK)
内閣支持続落27% 初の3割割れ、不支持43% ー 時事世論調査(10/13付時事通信)

昨日10/24の夕方、山際大志郎氏がついに経済再生担当大臣を辞任しました。

山際氏は、先週から始まった衆参両院の予算委員会で、旧統一教会との関係について、野党から厳しい質問を浴びせかけられていました。それに対する答弁はグダグダである上に、開き直りとも取れるような発言もあって、自民党内でも「どうなっているんだ」という声が多く聞かれました。また、有権者からは、教団とどのような関係にあったかという事実関係以上に、不誠実としか思えないような態度に批判の目が向けられていました(下記記事参照)。

「臨時国会召集 + 山際大臣と議員の出処進退」(10/4)

そのため、岸田内閣の支持率にも歯止めがかからず、時事通信の最新の世論調査では、発足後初めて30%を割り込むまでに落ち込みました。

永田町では、内閣支持率が30%を切ると「危険水域」と言われます。これは、内閣支持率と与党第1党の支持率の合計が50%を割ると政権運営が困難になるという、「青木の法則」によるものです。内閣支持率が下がり始めると、政党支持率もそれに引きずられるため、侮れません。ちなみに、青木とは、かつて「参議院のドン」と呼ばれた青木幹雄氏のことです。(下記記事参照)。

「自民党の候補者調整 〜 派閥の代理戦争 〜(11)志帥会 vs. 平成研(北海道7区)後編」(21/7/20)

現在の自民党の政党支持率は23.5%であるため、合計するとかろうじて50%を維持していますが、まさに崖っぷちです。昨年7月半ばの世論調査で、菅内閣の支持率が30%を切り、そこからは坂を転げ落ちるように支持を失い、総裁選への出馬も断念したことを思うと、何があってもおかしくないと言う気もします。ただ、去年と違うのは、直近に総裁選も衆院選も予定されておらず、政治的にはどちらかというと「凪」の状態であるということです。

支持率がここまで下がったのは、安倍晋三元総理の国葬への批判や、物価高、エネルギー価格の高騰なども含めた複合的な要因によるものでしょう。ただ、旧統一教会への総理の対応を評価しない人が67.6%にも上っていて、有権者がこの問題を通じて岸田内閣やそのトップである総理に不信感を募らせていると見ることが出来ます。

本日は、何故こんなになるまで山際大臣は辞任しなかったのかについて考察します。ついでに、後任の大臣人事も予想してみたいと思います。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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山際大臣辞任 〜 後任は誰か
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●何故切れなかったのか
●まだ残る頭痛の種
●後任大臣は誰か

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