2012/06/04 00:00 | by Konan | コメント(2)
Vol.143: 消費税(その2)
この議論の参考として、政府広報「安心を支え合う日本へ 社会保障と税の明日を考える」というパンフレットのURLを下記に載せておきました。また、平成24年度当初予算を参考に、今の予算の構造について説明しようと思います。
さて、歳出をみると、社会保障関係費が26兆3,901億円と断トツの大きさ。次に国債費が21兆9,442兆円(うち利払費に限ると、すなわち上記の償還費を除くと9兆8,546億円)、地方関係(交付金)が16兆5,940億円、公共事業費は4兆5,734億円です。
まずは公共事業費。4兆5,734億円という数字は歳出の5%ほど。10年前の平成14年度当初予算では8兆4千億円と倍近くあったことを考えるとかなりの縮小です。現在の公共事業に無駄がないと主張する積もりは全くありません。しかし、かつて予算の無駄、政治家のばら撒き、政官癒着の温床と思われていた公共事業費が10年間で半減したことはもう少し認識されて良いことと思います。これは小泉改革の最大の功績であり、逆にこのことで建設業界が打撃を被り、大震災復興需要対応でボトルネックが生じている元凶ともなっています。道路等にはメンテナンスも必要であることを考えると、これ以上の削減はかなり難しい領域に入っていると私は受け止めています。
次回は国債費と社会保障費に触れます。
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2 comments on “Vol.143: 消費税(その2)”
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故に・・
人件費に・・手をかけざるを得ない・・・
ゆえに、己を知らねばならぬ。 公務員といいながら公(万民)の為ではなく、国(為政者)の為にしか働かぬ役人になっていないか? 公が信じられていないからとて、”あなたの為だけですよ私的なサービスですよ”と、社会保障をせこく打ち出していませんか?
だめです。 男は王道を言わねば、歩かねば。 小泉さんの欠けたる所は、利益誘導の議員達が無駄金を使いすぎだからと、集金入り口の郵便局を絞ったり、薬の出しすぎと医者の卒業生の数を絞ったりした事でしょう。 変人一人でできる戦術としては仕方なかったのでしょうが、一国の総理としては、王道たる、”議員に利益誘導を止めろ”と言う、医者に”過剰診療を止めろ”という。 社長は全社員に呼びかけ、役員一人一人にプレッシャーかけてますよ。 社員が国民、役員が議員に近くありません?
コスト安く、兼業でお金を集めてくる郵便システムが悪かったのでなくて、せっかく集めたお金の使い道が悪かった。
医師が勉強して健康管理や先進医療に保険代を使うのでなくて、安易な薬の使用や、多重診察で楽に儲けるのが悪かった。
道路を2点結ぶだけと考えるからだめなので、価値を生む知恵が山のようにあるでしょう。 公の為でしたら、無償でご教授しますよ。 高速道路を諮問委員会で散々いじくりまわして、自分だけ良いポジションへ天上がるような職ハンターはしませんから。