2010/09/06 00:00 | by Konan | コメント(1)
Vol.52: Japan as No.3
夏場の疲れが溜まり調子がイマイチ。今月は、普段より短めにいきたいと思います。
先月16日、2010年第2四半期のGDPと合わせ「日本のGDPが中国に抜かれた」旨公表されました。何年も前から予想されていたことですし、データの遡及改定もあり得ますし、何より為替換算次第ですが、「日本は世界3位の経済大国」と表現を改めることが必要になった訳です。欧米のメディアでも結構報道されたようです。
本件について、感想を2つ。
まず、官の一員として、「さびしい」と感じていること。以前も書きましたが(1月18日、Vol.19)、中国の人口は日本の10倍。1人当たりGDPを単純に名目値で比較すると、日本人は中国人に比べまだ10倍豊かな訳で、この点をとらえれば、日本は中国に勝っています。中国当局も、「世界第2位」と誇るのではなく、「まだまだやることがある」と注意深い言い方です。
しかし、国際的な影響力の観点からみると、政治、軍事を含め「国全体の総数、総額」が物を言います。人口も、軍人や兵器の数もそうですが、経済は結局GDPに集約されます。その優位性を失いつつあることの意味は大きく、成長戦略の問題をこのブログで何度か取り上げている底意のひとつも、そこにあります。「1人当たりで優れていれば良い」というのも十分成り立つ価値観です。ただ、私は「それでは寂しい」と感じてしまいます。
もうひとつ。全く別の論点として、「中国にも抜き去られる日本なのに、なぜ円高なの?」という疑問です。この観点からみると、まだ日本にも捨て難い価値があるのかもしれません。
「どの国の外貨を持つか」という側面では、通貨発行国の経済体制に市場原理が働いていることが不可欠です。そうでないと、折角持った外貨の価値が、理不尽な理由で失われかねません。そうした「自由」を持つ通貨は、結局のところ米ドル、ユーロ、円であり、人民元ではありません。その3つの通貨の中で、欧米経済の先行きが余りに不透明であるのに対し、日本は不確実性が相対的にみれば低いため、お金が流れてくる構図と思います。別な言い方をすれば、「打たれ強さ」「しぶとさ」が評価されているのでしょう。
以上のようなことを感じながら、Japan as No.3報道を眺めました。皆さんはいかがでしょうか?
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One comment on “Vol.52: Japan as No.3”
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数字は・・
政治的表現・・
と割り切った・・お国・・白髪三千丈・・のお国・・孫悟空・・三国史・・ただただ・・こちらは・・三跪九叩頭・・
嫉妬に焦がれる・・青い目の継母・・義理の姉・・
昔から・・
こちらは・・シンデレラ・・
あるいは・・シンデレラボーイ・・
ガラスの靴か・・チャーチの靴・・を・・待つ身・・
午前ゼロ時の鐘が・・鳴るまでは・・踊っていましょう・・
何しろ
二人の王子様が・・
あるいは・・二人の皇女様が・・乱闘の真っ最中・・
鐘が鳴る前に・・
ロールスが・・南瓜に・・戻る前に・・
決着は付くでしょう・・・