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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2021/07/26 06:30  | by Konan |  コメント(1)

Vol.115: 月例経済報告と世界経済5類型


四連休明け、オリンピックも開会した今日は、19日に公表された内閣府月例経済報告を簡単に紹介します。その後、世界経済の状況を5つの類型に分けてみます。

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景気現状判断不変
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景気の基調判断は、2か月続けて不変(一文字の修正も無し)でした。需要項目でみても不変と無風です。

・基調:景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増している
・個人消費:このところサービス支出を中心に弱い動きとなっている
・設備投資:持ち直している
・住宅建設:底堅い動きとなっている
・公共投資:高水準で底堅く推移している
・輸出:緩やかな増加が続いている
・輸入:持ち直しの動きがみられる

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先行き見通しも不変
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先行きの基調判断も、先月の表現が踏襲され不変でした。需要項目では、輸出のただし書きの部分が、先月の「感染の再拡大による海外経済のリスクに十分注意する必要がある」と比べ少しマイルドな表現に変更されました。

・基調:感染拡大の防止策を講じ、ワクチン接種を促進するなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待される。ただし、感染の動向が内外経済に与える影響に十分注意する必要がある。また、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある
・個人消費:感染拡大の防止策を講じるなかで、持ち直しに向かうことが期待されるが、感染の動向による影響に十分注意する必要がある
・設備投資:不透明感が残るものの、成長分野への対応等を背景に、機械投資を中心に持ち直し傾向が続くことが期待される
・住宅建設:底堅く推移していくと見込まれる
・公共投資:底堅く推移していくことが見込まれる
・輸出:海外経済が改善するなかで、増加傾向が続くことが期待される。ただし、感染の動向が海外経済に与える影響に注意する必要がある
・輸入:持ち直しに向かうことが期待されるが、感染の動向による影響に十分注意する必要がある

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世界経済の5つの類型
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Saltさんのメルマガを読めば米国経済のことが十二分に理解できますので、私の出る幕でもありませんが、現在世界で起きていることは5つの類型に分類できると思います。

【中国】
世界に先駆けてコロナ禍を克服し、逸早くペントアップ需要顕在化の恩恵を享受しました。しかし、流石にペントアップ需要出尽くし感が出始め、国際的な資源価格上昇などの影響を受け始めています。中央銀行である中国人民銀行も緩和方向に政策の舵を切りました。中国が世界経済の先行指標の立ち位置にあるので、米欧日などの動向を占ううえで中国経済の先行きへの注目が必要です。

【米国】
Saltさんの言う通りです。一方で景気回復の強まりがインフレ懸念を呼び始めています。他方で構造的な失業問題はまだ残り、ワクチン忌避に伴うコロナ禍再拡大の懸念もあります。Saltさんから目が離せない状況です。

【欧州】
米国と比べ目立ちませんが(報道も少ない)、結構景気回復を示す指標が揃い始め、確りと米国の後を追っています。この勢いがバカンス・シーズンを通じ継続するか、デルタ株に敗れ去るか、夏場がまさに正念場です。

【日本】
冴えません。コロナ対応の不味さが景気の足を引っ張る状況が続きます。11月になればワクチン2回接種率もかなり高まるので、様相が変わることを期待するばかりです。

【新興国・途上国】
少し前はインド、今は東南アジアやアフリカなど、残念ながらコロナ禍対応は日本以上に後手に回り、とても厳しい状況にあります。本格的な回復は来年を待たざるを得ないでしょうか。

少しでも頭の整理になれば幸いです。

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One comment on “Vol.115: 月例経済報告と世界経済5類型
  1. 健太 より:
    いろいろあるが

     今回のコロナについては、オリンピックの勝者と同じでしょう。金がある国の人が勝つに過ぎない。
     つまり、医療対策も景気も結局は金がある国が生き残る国となるが、問題はその金のもとが何かです。現代は技術とその開発能力が問題です。それがある国が生き残る。
     それから考えると中国が今のしているが、あと5年もすれば、結果が出ると思う。それよりも政治的要素が大きく働く世界が来た。

     素人考えだが日銀の政策はたぶん外国を潤すだけで、国内はかえって悪いのではと思う。それは我が国は貯金がものいう世界だからです。金を供給する方法がちがう。つまり経済の仕組みが異なる。亜米利加は株式会社方式わが国は貸し出し方式でしょう。

     私の結論は政府が国債を大量に発行して、資金を得て、それ公共事業や軍拡をしてさらに国民ひとりあたり、10万くらい配ることだと思う。
    軍拡は国防に寄与するからです。コロナはいずれ終わる。しかし北の核ミサイルは続く。

     また子供手当てを増やして、新生児には100万配りその上入学時には30万配ることだと思う。それくらいやっても15兆くらいで、大したことはないと思う。
     それで景気は回復する

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