2012/06/20 13:41 | 来日公演 | コメント(0)
ロイヤル・フランダース・フィル公演の魅力 (4)直前情報!
演奏会にお出かけになる方で、事前にこの記事を読まれる方がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、ほんの少しだけ直前情報をお届けします。
まずは1曲目。冒頭から独奏チェロのインパクトが大きいエルガーのチェロ協奏曲ですが、独奏者のポール・ワトキンスとオーケストラとの繊細なやりとりにも是非ご注目を。あるべき作品の姿を考え抜いた、素晴らしいアンサンブルが聴けるのではないかと思っています。この曲をよくお聴きになっている方も、作品の新たな魅力を発見されるかもしれません。
18日の演奏会では、盛大な拍手に応えて、ワトキンスがアンコールとしてバッハの無伴奏組曲の一部を弾いてくれました。本日はおそらくツアー最終日ですし、拍手によってはアンコールも期待できるでしょう。
マーラーは聴きどころがとても多いのですが、弦楽器のアンサンブルの緻密さは随所で光りそうです。第1楽章冒頭から、雄大な森と自然の響きの世界に引き込まれそうです。低弦の響きも充分。第3楽章のコントラバスのソロにも注目です。重要な役割を果たす金管楽器ですが、18日のマーラー5番では、ホルンの美しい女性奏者が光っていました!(もちろん演奏が、です!) エド・デ・ワールトがここぞとオーケストラを歌わせる箇所も、深く心に刻まれることと思います。
会場では、ロイヤル・フランダース・フィルの自主レーベルCDが売られているかもしれません。エド・デー・ワールトがこのオーケストラを指揮したCDは、今のところ1枚のみのようです。曲目は指揮者お得意のリヒャルト・シュトラウス、「アルプス交響曲」の2010年ライヴ録音で、なかなかの出来映えです。インターネットでも買えるようですが、今宵の演奏が気に入られたら、ご一聴をおすすめします。
演奏会には、ぐっちーさんも岩手県の紫波町から駆けつけるとか(間に合うかな?)。皆様で、思う存分楽しみましょう!
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