2024/01/29 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第231号 中銀ウィークスタート
それでは、さっそく今週のアウトラインです。
●先週のマーケット
・ECB理事会
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 米住宅関連指標
・住宅着工 12月
・住宅建設業者の景況感
・新築住宅販売件数 12月
・中古住宅販売件数 12月
・中古住宅販売成約指数
・12月住宅関連まとめ
2. 新規失業保険申請件数
3. 4Q GDP
4. 個人所得・消費支出 12月
5. 僅かに前進した日銀
6. 最高値迫る日本株はバブル?!
7. BTFP打ち切りへ
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
月末にFOMCが開催されます。今回は、金融政策決定会合とその後のパウエル議長の会見のみ。足元の経済データなどを見ると、「タカ」転換はないでしょうし、あったとしてもマーケットはスルーするのがこのところの常です。前述のように、FEDが参考にしているPCEコアは前年比+0.17%、前年比+2.9%と3%を下回っており、さらに直近データだけに絞れば2%を下回っていますので、利下げをしてもよさそうな内容ですが、ブラックアウト前の高官らの発言を見ていても、その可能性は極めて低い。
そこで、注目したいのは、QTについてどのように取り上げるか、でしょう。
利下げのタイミングよりも、BS縮小のペースについてどういった示唆があるかに注目しています。前回12月のFOMC議事要旨でも「QT減速を決定する”かなり前”にそうした議論を開始することが適切である」としており、そうした議論がFOMC内でなされているのであれば、その中身が気になるところです。
しかし、決算ラッシュで、週末には雇用統計もあるので、FOMCへの注目度はやはり低そうです。
その決算ですが、まず先週は、マグニフィセント・セブンの1つ、テスラ(TSLA)の4Q決算の発表がありました。EPS、売上高ともに予想を下回り、2024年の販売台数の伸びが2023年よりも大きく低下する見通し(具体的な数値も示されていない)などが、マーケットへのネガティブインパクトになっています。
そして、今週はビックテックの決算が相次ぎます。
30日(火)
マイクロソフト(MSFT)
アルファベット(GOOG)
1日(木)
アップル(AAPL)
アマゾン・ドットコム(AMZN)
メタ・プラットフォームズ(META)
マグニフィセント・セブンは上記5銘柄に、前述のテスラ、そしてエヌビディアを加えてものですが、昨年の時点で7銘柄の時価総額は米国市場全体の約3割を占めており、そういった意味でも今週の決算内容は目が離せません。もちろん、国内の個人投資家の多くは、これらの株を個別に保有したり、あるいは米国株式の投信などで保有したりしている場合が多いですから、気になる方も多いのでは?Salt的に気になるものがあれば、また取り上げてみたいと思います。
というわけで、今週もここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
さて、いよいよ2月に突入です。先日能登半島のニュースをみていたら、北海道の住宅メーカーが開発し、これまでも様々な震災現場で活躍している「動く仮設住宅」の設置が急ピッチで進められているとのこと。同社の工場で天候等に左右されることなく「最速2週間」というスピード制作&納品を実現しているというから驚きです。復旧までの時間が長くなればなるほど災害関連死などが増えてしまうため、これを少しでも防ぐのが狙いだそうです。
また、ペット連れの被災者についても様々な報道がされています。能登半島では地元の獣医師会が、一時預かりや無料診療を行ったり、ペットと一緒に避難所に入れる設備などを導入するなど、日々進化しています。日曜日の朝、東京では震度4の地震がありましたし、3猫と同居している私も考えさせられます。
とはいえ、Saltとしては、自衛隊をはじめとした公の力と、こうした民間企業や人々の英知が結集している現場を引き続き応援していきたいと思っています。
・令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について
それでは皆さま、よい1週間、1カ月をお過ごしください!
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