2023/12/31 13:30 | 政局 | コメント(0)
柿沢未途議員逮捕 後編
「柿沢未途議員逮捕 前編」(12/30)の続きです。
12/28に買収など公職選挙法違反の容疑で逮捕された柿沢未途氏に関して、早速捜査状況が報道されています。
現金提供の打診を一覧表にして管理していたというのは、事務作業という観点からは合理的です。しかし、違法行為に関わることについて、このような物証が残っていたというのは致命的に思えます。
2019年の参議院議員選挙で、広島県内の首長や地方議員に現金を配ったとして罪に問われた河井克行氏は、週刊文春に疑惑を報じられた直後に、PC内のデータを「復元出来ないように削除して欲しい」と業者に依頼していました(結局は、逮捕立件された訳ですが)。
2014年に小渕優子氏の地元事務所が政治資金規正法違反の疑いで家宅捜査された際には、パソコンのハードディスクが電動ドリルで破壊されていました(下記記事参照)。会計責任者は在宅起訴され有罪判決を受けましたが、小渕氏は責任を問われることはありませんでした。
・「内閣改造・党役員人事 + 年内解散の可能性」(9/12)
昭和の時代であれば、手書きのノートや書類を破棄すれば簡単に証拠隠滅出来たのでしょうが、現代のようにデジタル化が進むと、データを復元出来ないように消滅しない限り証拠が残ってしまいます。
最初に柿沢氏の疑惑が報じられたのは10/31、家宅捜索が入ったのが12/14であることを思うと、何らか隠蔽工作をする時間はあったのでは?と思わなくもありません。現金配布については「陣中見舞い」と説明しているとのことなので、政治における慣習で逃げ切れる自信があったのか、あるいは、議員もしくは秘書の独断でやったことだと主張するために、それぞれが保身を考えて敢えて残していたのでしょうか。
さて前編では、柿沢氏の民主党→みんなの党→結いの党→維新の党→民進党→自民党という政党遍歴を中心に考察しました。今回は、自民党入党後の柿沢氏がどんな動きをしていたのかを考察していきます。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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柿沢未途議員逮捕 後編
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●選挙区での立ち位置
●父の代からの因縁
●区長選でリベンジ
●東京15区の今後
本年も「永田町ディープスロート」をご覧頂き、どうもありがとうございました。来年も永田町のあれこれをお伝えしていきます。引き続きどうぞよろしくお願いします。良いお年をお迎え下さい。
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