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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2025/02/15 15:00  | 戦略論 |  コメント(0)

日本は「戦士」をどう称えるのか


相変わらず毎日出てくるトランプ政権から大ニュースに振り回されている毎日ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

ここで何度も触れておりますが、このような状態がもう4年間続くと思うと、うんざりしていると同時にどこかでワクワクしている自分もおり、このようなアンビバレントな感情を呼び起こすのもトランプ政権の特徴だったと、あらためて思い出しております。

それに関していえば、今週の注目すべきニュースは、なんといってもベルギーの首都ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)の会合に出席したヘグセス国防長官のウクライナに関する発言です。

ヘグセス米国防長官、NATO加盟国に強硬姿勢 ウクライナ支援で負担増求める(2/13 BBC)

この中でとりわけ話題になったのが、

・ロシアがクリミア半島を併合した2014年以前の国境を回復することは「非現実的な目標」だ
・アメリカは同盟国との「不均衡な関係」をこれ以上容認しない
・ポーランドはGDP比5%に近い国防費を支出している「欧州での模範」である
・ウクライナのNATO加盟は「現実的な帰結ではない」
・アメリカはウクライナに軍隊を置かない
・ウクライナの安全の保証は欧州メインで行うこと
・アメリカは太平洋における中国との戦争を抑止することが優先課題
・公正な「作業分担」が必要であり、それが同盟の優位を欧州と太平洋で最大化する

という発言をしており、全般的にロシアに侵略されているウクライナにとって、非常に厳しい内容となっております。

しかもこの演説、よく読んでみると拙訳『アジア・ファースト』の著者であるエルブリッジ・コルビーの「中国対策優先」というグルーヴが出まくっているような気がしてなりません。

具体的な演説については、以下のCNNのもので全編(7分ほど)がご覧いただけます。ヘグセス自身の演説におけるトーンの強弱などを実感されたい方は、ぜひこちらの方も御覧ください。

【動画】Hegseth speaks to NATO allies about Trump’s plan for Russia and Ukraine(2/13 CNN)

さて、本メルマガではこのヘグセスが国防長官になる際にも提唱した「戦士の文化」についてすでに何度か触れてきましたが、今回は、その延長線上に見えてくることをさらに掘り下げてみたいと思います。

それは「戦士の文化」の根底にある「軍人の名誉を国家や国民がどのように扱うか」という問題です。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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日本は「戦士」をどう称えるのか
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▼自衛官の「死」について
▼ドイツはどのように「戦士の名誉」を回復したか
▼日本はどう対処するのか
▼おすすめ本


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