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日本は何とも大した国である。もちろん優れているからと言う訳ではなく、精一杯の皮肉を込めての話だが、だって国の財政を預かっている財務省の大臣・副大臣の二人が一ヶ月足らずで二人も辞任したのに、それを傍目に株は上がっているし(だから上がったのかも)怒りの声もかすかに聞こえる程度。その辞任も天下国家の議論の末の意見の相違というのなら潔いのだが、酔っ払ったり私利私欲の果ての訳の分からぬ株取引というのだから、他の国なら株式市場も混乱をきたしただろうに、誰も気にしていないのは大した国ではないか。つまり誰が大臣や副大臣でも国はちゃんと回るという意味では、世界に誇ってもいいだのだろう。 いま官僚バッシング…
[ 2009/03/27 00:00 ] コメント(0)
いま自信を失い気味の日本の若い人たちが生まれた頃、つまりバブルが潰れるまでの1980年代の日本はやたら強かった。 「ジャパン アズ ナンバーワン」とアメリカの学者に持ち上げられ、株も土地も月給もボーナスもどんどん上がっていった。 一方世界の主要国にはこの日本の天井知らずの勢いを何とかしようとする動きが強まり、欧米で一斉にジャパン骨抜き作戦が始まった。一見紳士風の奴らのやることのえげつないことは歴史の証明する通りであり、投資の世界でもご多分に洩れず日本の勢いの源が株や不動産の値上がりにあるとして、様々なルールを作り日本経済の弱体化を図ってきた。 それはスキーのジャンプにまで及び、日…
[ 2009/03/19 00:00 ] コメント(0)
参った!! と思わず唸りたくなるようなレポートに出会った。しかもその作者は中学2‾3年のチームだから、これで日本の将来も明るいのではないかと、久しぶりに感激も味わうことが出来た。 日経新聞と野村証券が毎年中・高・大学生による株式投資のポートフォリオを募集し、優勝チームにはNY証券取引所見学というご褒美が出る。 今年で9年目(応募総数約2000、審査委員として参加)その優勝レポートの巻末に感想文が書かれていたのだが、そっくりその言葉を引用しよう。…
[ 2009/03/16 00:00 ] コメント(0)
「国民の7割は反対」と野党や世論調査はそう叫んでいたが、その定額給付金を日本で最初に貰った北国のお年寄りたちの嬉しそうな顔、ありがたいという言葉は聞けたが、わしゃいらんという人はいなかった。 きっとこの村には世論調査もなかったのだろうし、野党もこの村の声など聞いてもいなかったのだろう。そもそもこの世論調査なるものは信じていいのだろうか。ずい分長く生きてきたが周りも含めて、この内閣をどう思うかといった類の電話などかかったことはない。 たまに電話があると、それは「墓はいりませんか」というお節介なものばかり。 麻生内閣のアンケートがくれば、根が天邪鬼だから強力にサポートしようと待ち構え…
[ 2009/03/06 00:00 ] コメント(0)
まずは永田町のジョークから。 「与謝野さんとはどんな人?」、答えは「与党と野党の間で謝ってばかりいる人」。 流石政治家の人たちはうまいことを言うものだ。 その与謝野さん、やっと株価対策を考え始めたようだ。いまや三つの大臣をひとりで背負っているのだから、やる気になればかなりの力が出せるはず。 と期待したいところだが、この期に及んでまだ株価対策なる言葉しか出てこないのが気に入らん。こんな言葉を使えば「金持ち優遇ではないか」と、すぐ心無いマスコミがからんでくるのは目に見えてくる。しかも出て来たのは株の買い上げ機関。つまりどこかに棚上げするだけ。株価が回復すれば売ってくるだろう。 …
[ 2009/02/27 00:00 ] コメント(0)
今年もストックリーグの季節がきた。 ストックリーグとは日経新聞が主催し野村証券の後援で、全国の中学・高校・大学の学生たちによる投資のポートフォリオのレポートを募集し、最優秀レポートとして表彰されたチームはニューヨーク証券取引所見学というご褒美が出る。 今年で9回目、今年も審査員及び表彰式でのパネラーとして参加しているが、年毎にレポートの数が増え、その着想も子供なりに考えたユニークなものが多い。表彰式は3月14日(土)に行われる予定で、その席で優秀チームによる発表も行われるので、子供たちの株式や市場に対する考え方に興味があれば、ぜひご参加いただきたい。(会場:丸ビルホール) とこ…
[ 2009/02/19 00:00 ] コメント(0)
金融安定化(救済)法案がいきなり難航し、オバマ政権はスタート早々苦しい場面となった。 財務長官となったガイトナー案は「バッドバンク」を設立し、不良債権をそこに棚上げして分離しようというプランだったが、思いがけぬ世論の反対と議会の対応に立ち往生している。プランそのものは悪くない。金融危機の元凶であるサブプライムローンを組み込んだ金融商品は、謂わば腐った蜜柑が入った蜜柑箱みたいなもので、中で何個腐っているのか見当がつかないので箱毎買う人がいない。 だから値がつかないのだが、この値の付け方が厄介なのである。 ガイトナー案は二兆ドル規模でバッドバンクを作る。そこに政府、FRB、民間の三者…
[ 2009/02/12 00:00 ] コメント(0)
講演や原稿のテーマとして、いつも頭の中に入れタイトルとしてきた言葉が「大変な時代」。この「大変」を用いだしてからもう15年にもなる。大変とは文字通り大きく変わること、日常自分や日本を取り巻いている環境が変わらなければ「今日も昨日と一緒だった。明日も今日と同じだろう」となり、少しも大変ではない。つまり何も変わらないからである。ところが世の中そう甘くはない。 生き馬の目を抜くようなすばっしこい連中で世の中は溢れているから、うかうかしていると変化に取り残されるどころか、身ぐるみ剥がされてしまいかねない。それもおれおれ詐欺みたいなちんけなものから、金融工学を駆使し法的には全く不備のないサブプライ…
[ 2009/02/06 00:00 ] コメント(0)
急降下することを英語では「ノーズ ダイブ」という表現がある。まるで鼻の形のように下へと一直線に下がることなのだが、最近送られてくるチャートを見ていると、その角度の物凄さに改めてこの言葉を思い出す。 潜水艦にたとえれば、穏やかな海面を機嫌よく航海していたら、突然暴風に捲き込まれ、ハッチを締める暇もなく艦内に水は入ってくるわ、慌てて締めているうちに艦首は真っ逆様に海底目掛けて突っ込んでいくわで、乗組員は艦長以下顔面蒼白、為す術も知らずという惨状を呈してしまった。 もっともこの艦の艦長さんは、何を根拠にしているのかは不明だが「浮上まで全治3年」とかで、浮上したらしたでまた乗組員全員に消費税…
[ 2009/01/29 00:00 ] コメント(0)
「責めたくせ いまじゃハゲタカが懐かしい」と思わず句でもひねりたくなるほど、シーンとした世の中になってきた。聞こえてくるのは「創業以来の赤字」とか「ポンド市場初の安値」などなど、まるで不景気のデパートばかりが軒を連ねている光景しか見えない。 十年前に日本を買い漁ったハゲタカはどこへ消えてしまったのだろう。当時はハゲタカは悪者であり、人の弱味につけ込む怪しからん奴という風潮が強く、そのムードのなかで「ハゲタカが頭上に舞っている時はまだまし、チャンスを狙っているのだから。むしろハゲタカすら寄り付かない国になるほうが余程心配だ」と言って、世論からボコボコにされたものだが、旧来の不況時には必ずハ…
[ 2009/01/23 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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