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オバマ大統領がワシントンで、GM倒産の会見をしている時に、財務長官のガイトナーは何と北京にいた。GMが倒産し国有化されるという大事な時に国を空けたということは、GMよりもっと大切な用事があったからだろう。 オバマ政権にとってGM騒ぎ後のアメリカを考えれば当たり前のことだが、景気対策、金融システム救済のための膨大な政府支出のおとし前を、どこでどうつけるのかが市場の次の焦点になってくるのは自明の理。金利上昇やドル安は何としてでも防ぎたい筈である。 一難さってまた一難、降りかかる火の粉を防ぐ手段として、ガイトナー財務長官は米国債の説明に北京に出掛けたのである。 つまり米国債のセールスを…
[ 2009/06/04 00:00 ] コメント(0)
私事だが郷里大分で珍しい仏前結婚式に出席してきた。父の生家のお寺の跡取りの結婚式だから当然仏前での結婚式となったのだが、お寺さんのタキシードに相当するきらびやかな法衣に囲まれ、お経あり焼香ありの結婚式は荘厳で結構華やかなものとなった。 お寺につながる身でありながら、手近かな神社でそそくさと神前結婚した身としては、いささか後ろめたさも感じたものである。 お寺と言えばほんの少し前までは近所の人たちの憩いの場であり、和尚さんの法話はいま風に言えば人々にとって格好の癒しでもあった。 改めて思えばこのグローバル化した世界で、宗教が争いのタネになららいのは日本ぐらいなもの。イスラムとイスラム…
[ 2009/05/29 00:00 ] コメント(0)
先日亡くなられた速水元日銀総裁の書かれた本に「海図なき航海」がある。 発売されてすぐ読んだ覚えがあるが、何より感心したのがそのタイトルである。 本そのものはもう14〜5年も前の話であり、日商岩井の会長から日銀総裁になられる前の本だが、いまの日本は未だに「海図なき航海」を続けているように思えてならない。 日商岩井(現双日)の社長、会長もされたほどの方だから、そのタイトルの先見の明は流石である。 ちょうどそのころアメリカ人の友人から「日本はまるで大海を漂うくらげ(ジェリー フィッシュ)みたいなもの。透明に見えて透明でもなく、波にふわふわ漂っているだけでどこに行こうとしているかは不…
[ 2009/05/22 00:00 ] コメント(0)
今週腹が立ったことが二つある。 この二つとも自分の利益を国益より優先させ、日本国民を貶めたことである。 ひとつは日本テレビが北方領土の取材に対し、あろうことかロシアのビザを取って出掛けたことである。折からのプーチン首相の訪日にからんで企画したのだろうが、首脳会談の目玉が北方領土の返還にあるのは自明の理であり、無法に奪われた北方領土の主権を取り返すための会談なのに、ロシアのビザを求めたということは北方領土の主権はロシアにあると認めたことになるはず。 これは国家に対する反逆であり英語ではトレイター、つまり裏切り者の行為であろう。報道のため、視聴率のためなら何をしてもいい。たとえ国を売…
[ 2009/05/15 00:00 ] コメント(0)
世の中には様々な面白い学問が行われているようで、東大の先生の「渋滞」に関する学術的な記事を、大渋滞を報じているテレビの前でとても面白く読んだ(学士会報876号 西成東大準教授) 「渋滞は社会の無駄」である。渋滞することで時間を無駄にしてしまう。この損失は一年間に日本中で38億時間、国民一人当たり30時間になるとか。まる一日以上を車の中でじっとガソリンを撒き散らしながら過ごしているのだから、経済的には壮大な損失なのは確かである。 西成先生によれば「とにかく流れのあるところには渋滞がある」そうで、言われてみればその通り。生産の流れが悪くなれば在庫という渋滞が増えるし、カネの流れが詰まれば…
[ 2009/05/08 00:00 ] コメント(0)
嬉しいことにあの日本一の個人投資家として知られる竹田和平さんのお招きで、今年も中日クラウンズのプロアマ戦に出場してきた。いまは徳を積む投資が大切と、自ら「貯徳塾」を主宰されている竹田さんだが、このところ歩くのがやや億劫になられたとかで、ゴルフはあまりされていなかったのだが、こんな時だからこそチャレンジしてみようと、難しい和合ゴルフコースに歩きでチャレンジされた。そのお陰でこちらもお誘いいただいたのだが、更に嬉しいことは同伴プロがあの丸山茂樹さんだった。丸ちゃんの愛称で親しまれ、この十年はアメリカで戦って頑張っている姿はご存知だろうが、今年から日本に帰ってきたとか。石川遼ちゃんの人気も凄いが、…
[ 2009/05/01 00:00 ] コメント(0)
マスコミは本来「社会の木鐸」としての役目がある。正しいと信じたことは飽くまで貫く姿勢、いわゆる不撓不羈の精神で報道すべきなのだが、いまのメディアの多くは世間に阿ね、売れそうなタネ、世間が喜びそうな材料を流すのが指名と勘違いしてしまっているようで全く情けない。 好例が19日夜のNHKスペシャル「マネー資本主義」である。 天下のNHKがカネと時間をふんだんに使って製作されるのが「スペシャル」番組だから、さぞ素晴らしい内容だろうと大いに期待したのだが、その中身は言語に絶する酷さで、何と居眠りしながら見てしまった。そこで思い出したのが土地バブル華やかなりし1990年代半ばに放映された「土地は…
[ 2009/04/24 00:00 ] コメント(0)
習慣的に本屋を見かけると入ってしまうのは本屋の店頭は見ているだけで「話のタネ」がいっぱい転がっているからである。 株価が上昇している時には所狭しと怪気な投資本や雑誌で溢れていて、そろそろ天井が近いことを予感出来るし、逆に株が下がるとこの種の本や雑誌はパッタリと姿を消し、代わってノウハウ本や心の安らぎみたいな本が溢れるが会社四季報などは空しく積み上がっている。つまり誰も株など興味を持っていないのだろうが、そんな時に本物の資産家は四季報を買いこっそり仕入れを始める。廃刊や休刊も時代の変化が表れる。 「諸君」や「現代」が休刊となり、近々「マネージャパン」も休刊となるらしい。 マネージャ…
[ 2009/04/17 00:00 ] コメント(0)
「株屋は信用出来ない。株をやっていると田舎では胡散臭く思われる」発言で、いささかがっかりさせられた麻生首相だが、ロンドンG20以降の麻生さんはかなり見直してもよさそうだと思い始めた。 カネと選挙の心配がないためか、彼の自由奔放な発言は面白くて好きだが、これまではやや浮世離れでおタク的だった。 しかし今回の補正予算に対する彼の考え方は流石と思わせられることが多い。 まず贈与税に触れたことである。高齢化が進んでいるためいま親が長生きをする。そのためいざ相続となると子も老いて、80歳を超えたジーさんが60歳超えの子供に資産が相続されるケースが増えている。いわゆる老々介護に老々相続である…
[ 2009/04/10 00:00 ] コメント(0)
馬齢を重ねていくにつれ時の流れのスピードは速くなる。5歳児にとっての1年と50歳での1年とでは、そのスピードは10倍の違いとなるらしい。振り返ってみても20歳台までは楽器や語学など、多方面に挑戦する気力も時間も充分あったような気がするが、歳を重ねるとそんな時間の余裕も持てずに1日が過ぎていく。 そして今年もはや4月、今年も親しくしている多根社長の「メガネの三城」の入社式に祝辞を述べに出掛けてきた。 いつものことだがフレッシュな若者を集団で目にすると、こちらまで若返るし、自分にもこんな時があったのだと改めて初心らしきものを振り返ってみたりもする。 その自分の入社式は何と恐ろしいこと…
[ 2009/04/03 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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