2025/03/11 21:00 | インテリジェンスサロン | コメント(0)
アメリカのバンス副大統領の戦略とは?
前号では、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談を「ちゃぶ台返し」したバンス副大統領と、それを支える「プライオリタイザー派(Prioritizers)」の存在について紹介しました。
・「トランプ=ゼレンスキー会談の衝撃」(3/5)
そのプライオリタイザー派の理論的支柱で、国防次官(政策担当)に指名されたエルブリッジ・コルビー氏の人事承認に向けた上院軍事委員会の公聴会が3月4日に開かれました。日本メディアは、コルビー氏の発言の中で、「日本にGDP比3%の防衛費を要求」という部分を一斉に見出しにとりました。
ただ、この発言自体は目新しいものではありません。コルビー氏から依頼されて編集の手伝いをした『アジア・ファースト 新・アメリカの軍事戦略』(文春新書)でも明記されています。本著は、グッチーポストのメールマガジンでもおなじみの、奥山真司氏が翻訳しており、大変わかりやすくコルビー氏の思想が記されています。お勧めです。
そこで今回は、コルビー氏の公聴会を手掛かりにしつつ、プライオリタイザー派の外交戦略や対中政策について、バンス副大統領への影響なども含め、多角的に分析していきます。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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アメリカのバンス副大統領の戦略とは?/「プライオリタイザー派」の外交戦略を読み解く
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●プライオリタイザー派の戦略観
●コルビーの信念と懸念
●アメリカの外交政策の「成功例」
●オンライン懇親会のご案内
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あとがき
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実は私は書くことがあまり好きではありません。「新聞記者やっていただろ」という突っ込みをよくいただくのですが、取材をするのは三度の飯よりも大好物なのですが、なにせ執筆が苦手なのです。
筆が進まないときには散歩をするようにしています。歩いていると五感が研ぎ澄まされてきて、いいアイデアや文言が出てくることも少なくありません。
3月9日の昼下がり、いつも歩いている皇居近くの公園に足を運んだら、1本だけ綺麗な濃い紅紫色の花びらが咲き誇っていました。サトザクラの一種「カンザン」で、毎年この1本だけ先行して開花するので以前から気になっていました。本来はソメイヨシノよりも遅く咲く種類のようなのですが、せっかちなんですかね(笑)。
ただ、毎年この花が咲くころになると決まって、目がかゆくなってきます。実は私は重度の花粉症で、特に目の症状がひどく、掻きすぎて眼球に充血の跡が残ってしまうほどです。しかもスギとヒノキのダブルなので、この先数か月間も苦悶の日々が続くのかと思うと、憂鬱でたまりません。
そして、都内に「花粉警報」が出たのが、散歩をしていた3月9日。その後すぐに顔中が真っ赤に腫れあがり、頭がぼうっとしてきました。年に数回は発症する症状です。実はこの日の夜、2時間のテレビの生放送があったのですが、急いで薬を飲んでメイクで顔の赤らみを隠してもらいながらなんとか乗り切りました。
実は重症なんだと気づいたのは7年ほど前。特派員を務めていたワシントンから戻ってきてからでした。北京にいた時とあわせて計13年間、米中両国で暮らしていた時には全く症状はありませんでしたが、帰国してからというもの年々症状がひどくなっていました。
たまりかねて4年前、耳鼻科を受診しました。そこで勧められたのが、舌下免疫療法でした。花粉を原料としたエキスを主成分とした錠剤を舌の下で舐める治療法です。私も2年ほど続けたのですが、おかげでだいぶ目のかゆみと鼻詰まりは緩和されました。
パナソニックが2020年に調べた「社会人の花粉症に関する調査」では、79%の人が花粉症の症状が自分のコンディションに影響を与えていると回答し、仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は1日あたり平均2.8時間でした。これによる社会人の労働力低下による経済的損失は、1日あたり約2215億円と推計しています。これは仮に2月中旬~4月中旬の60日間とすると、経済的損失は13兆円を超える計算となります。本当に恐ろしいことです。
一日も早くこの「国民病」を解決できる特効薬や花粉を抑制する対処策ができることを願ってやみません。もし何か良い対策などあれば教えて下さい。
皆さまもお大事に!そして早く春が終わりますように・・・
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