2013/06/18 01:47 | 来日公演 | コメント(0)
ヘレヴェッヘ、感動のモーツァルト公演
ヘレヴェッヘによる感動のモーツァルト公演から1週間が経ちました。
当日は、客席数2300を数える東京文化会館が、私としては久々に見る大入り。5階席まで、たくさんのお客様の熱気で包まれていました。
前半の交響曲第38番「プラハ」も好演、前半のアンコールにはなんと交響曲第41番「ジュピター」の第4楽章を演奏! 全曲を聴きたくなる素晴らしい演奏でした。
後半、メイン・プログラムの「レクイエム」は大変感動的な公演となりました。
当初、この大ホールで、音量が現代の楽器に比べて小さい場合もあるオリジナル楽器のオーケストラが、ヘレヴェッヘのスケールの大きな音楽を充分に響かせることができるか、実は少しだけ気になっていたのですが、杞憂でした。ディエス・イレ(怒りの日)など、鬼気迫る演奏が繰り広げられました。
合唱のコレギウム・ヴォカーレも、オーケストラ同様、透明感と力感を兼ね備えた素晴らしい歌を聴かせてくれました。オーケストラとよく溶け合った美しい響きを聴くのは、まさに至福の時。ソリストたちも、作品の世界に相応しい祈りの歌を聴かせ、モーツァルトの音楽の素晴らしさを改めて認識する一夜となりました。
そして後半のアンコール、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の美しい調和!
終演後には聴衆の表情にも穏やかな笑顔が見られ、心に温かいものを感じながら会場をあとにされているご様子でした。
会場では、オーケストラと合唱の音の美しさを称える声、「これまで聴いたモーツァルトのレクイエムで最高の演奏だった」などという声も数々聞くことができましたが、感動はステージ上の演奏家も同様だったのか、目に涙を浮かべている団員も見受けられました。当日は、福岡、西宮、茅ヶ崎、所沢を回った日本ツアーの最終日でした。指揮者のヘレヴェッヘは、日本に残り、読売日本交響楽団を3公演指揮する予定で、その最終公演は6月21日(金)19時にサントリーホールで行われます。曲目はシューベルト、シューマン。こちらにも出かけてみようと思います。
ぐっちーさんも超多忙の中、これだけは聴き逃せないと会場に駆けつけました。終演後は素晴らしい演奏に祝杯をあげ、次なる「グッチークラシック」の話を少々。次は、あの世界的ギタリストの公演、のようです。乞うご期待!
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