2013/04/15 14:26 | 音楽事情 | コメント(0)
救いの音楽、魂を鎮める音楽
皆様、ご無沙汰しております。
早いもので、コルネリア・ヘルマンのリサイタルから1ヵ月が経ってしまいました。
リサイタルでは、舞曲のリズムが躍動するバッハが印象的で、ヘルマンの実力を再確認できたよいコンサートでした。アンコールでも弾いたシューベルトも素晴らしかったですね。
集中力の高さゆえなのか、ヘルマンのステージでの表情が厳しく、笑顔の絶えない普段の表情とは対照的でしたが、終演後のサイン会ではとてもいい笑顔をみせていました。
彼女が来日した折の取材記事が、現在発売中の月刊誌に掲載されています。すでにご覧になった方もいらしゃると思いますが、ピアノの専門誌『ショパン』4月号の表紙をヘルマンが飾っており、さらに渋谷の名所?を歩く写真がふんだんに掲載され、バッハなどにについて語ったインタヴューも収録されていますので、ご覧になられてはいかがでしょうか。
さて、先月は、「3.11」から2年ということで、東日本震災に関連したさまざまな記事や番組を目にすることが多かったような気がします。
震災以降は、クラシック音楽の世界も、直接に間接に、さまざまな影響がありました。実は、ここGucci Postでも、皆様にご案内しようと思っていたオーケストラと合唱の団体が来日中止となる、という事態に見舞われています。
先日、NHKのスペシャル番組でも、聴覚を失った作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)が、震災で母を失った子供のためにピアノのためのレクイエムを作曲したという感動的な映像が放映されていました(近畿地方、愛知・三重・岐阜・徳島県域では18日、大分県域では21日に再放送があるようです)。
この作曲家が書いた交響曲第1番「Hiroshima」は、発売元のレコード会社によれば、「魂を救う真実の音楽」として、大きな反響があったそうで、クラシックとしては異例のセールスを記録しているようです。
いま、クラシック音楽に、こうした救いの音楽、魂を鎮める音楽を求める方も多い、と言えるかもしれません。Gucci Postでも、ぐっちーさんならではの鎮魂の音楽をご紹介できるでしょうか。
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