2023/08/05 19:00 | 政局 | コメント(0)
自民党の現在地 その1 〜 大阪は迷走中?
■ 秋本政務官、風力発電会社から3千万円受領か 東京地検、贈収賄視野(8/4付朝日新聞)
■ 自民 秋本真利議員が離党 賄賂受領の疑いで検察が事務所捜索(8/5付NHK)
マイナンバーカードと保険証の一体化を巡る問題、木原誠二官房副長官の妻の元夫の死亡に関する疑惑、自民党女性局のフランス視察についてのSNS投稿の炎上など、岸田内閣と自民党には良い話がありません。有権者からの風当たりは強くなる一方です。
そんな中、外務大臣政務官を務める秋本真利議員の贈収賄疑惑まで出て来ました(秋本氏は8/4昼過ぎに政務官を辞職し、同日夜には自民党へ離党届を提出)。これはかなりまずい雰囲気です。
女性局のフランス視察は、法に触れるものではありません。また、木原氏の件も、妻への疑惑であって、木原氏本人が事件に関与した訳ではないようです。週刊文春が報じているように、国会議員という立場を利用して、捜査に何らかの圧力をかけたのかどうかという疑問は残りますが、検察が圧力をかけられたと証明することも、木原氏が、これを「なかった」と証明することも容易ではないでしょう。
その点、秋本氏の件は質が異なります。場合によっては議員辞職に追い込まれる事態も考えられます。
秋本氏は、2021年の衆議院議員選挙では立憲民主党の奥野総一郎氏に敗れ、比例区での復活当選でした。当選4回の陣笠議員ですが、自ら菅義偉元総理や河野太郎氏の側近をアピールし、尊大にふるまう印象がありました。
そのせいかどうか、今年の春先に文春砲の洗礼を受けています。地元事務所が市街化調整区域に無許可で建設されていることや、秘書給与の肩代わり、再エネ企業関係者からの献金、それに関する国会での虚偽答弁などが問題視されたのです。
この時は何となく逃げ切った体で、外務大臣政務官の職にも止まり続けていました。しかし、さすがに贈収賄疑惑で家宅捜索されたとなると、政務官辞任や離党だけで済むかどうか。自民党にとっても、岸田内閣にとっても大きなダメージです。
岸田文雄総理は、政権の重点課題について現場の声を直接ヒアリングし、政策推進に生かすとして、7/21から全国行脚を始めました。原点でもある「聞く力」をアピールする作戦のようです。
しかし、世論調査では軒並み70〜80%の人が廃止に反対している現行の保険証は、予定通り来年の秋に廃止する路線を変える気はなさそうです。総理の「聞く力」って一体何なの?という声も上がる始末です。
内閣支持率も上向く兆しがなく、このままでは年内の解散は難しいのではないかと思います。とは言え、解散総選挙に対応出来るように、自民党は、大阪府内の支部長の差し替えや、空白区での擁立作業を進めているところです。
ということで、本日は、大阪における自民党の候補者擁立状況を考察します。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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自民党の現在地 その1 〜 大阪は迷走中?
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●テコ入れ
●勝てるエビデンス
●世襲にも容赦なし?
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