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2024/12/12 07:00  | 戦略論 |  コメント(0)

シリアのアサド政権の崩壊と反政府勢力の成功の意味


今週は韓国の戒厳令騒ぎを、と思ったのですが、それ以上に中東情勢を大きく揺るがすような事件が起こったので、それを解説しないわけにはいきません。

それは、シリアのアサド政権の崩壊についてです。

世界的には連日大ニュースになっておりますが、中東のシリアを親子二代の50年間統治していたアサド政権が、現地時間の11月27日に始まった反政府勢力(HTS)による同国北部からの攻勢で次々と主要都市を失い、とうとう12月8日に首都ダマスカスが陥落して独裁者だったバシャール・アサドはロシアに亡命したとされております。

とにかく今回のアサド政権崩壊で言えるのは、まずはシリア国民が同政権によって被ってきた圧政からの「解放」を心から喜ぶべきであるということ。

ただし喜びの感情もつかの間、これからまた政治ゲームがはじまります。アフガニスタンのことわざに「戦争は終わったが、本当の闘いはこれからはじまる」という言葉があるとされるように、シリアはこれから様々な課題に直面するでしょう。

政権の再構築以外にも、最大の課題は国際環境の変化。今回の政権交代によって、シリアを中心とした中東の勢力図が変化するわけですが、まず今回の紛争で全体を俯瞰すると、損した陣営と得した陣営とに区別して考えることができます。今回はまずこの点について私の見解をお伝えします。

その上で、今後シリアがどうなっていくのかについては次回のメルマガで触れるつもりですが、それに関連して私が今回論じてみたいのは、短期間でアサド政権を崩壊させることに大成功した反政府勢力「HTS(ハヤト・タハリール・シャム)」について。

というよりも、このような鮮やかな成功を収めてしまったことは、戦略論の世界ではどのような意味を持っているのか、という点です。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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シリアのアサド政権の崩壊と反政府勢力の成功の意味
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▼得した陣営・損した陣営
▼成功すると失敗する
▼近況報告


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