2022/03/26 19:30 | 政局 | コメント(0)
与党入り出来るか!?国民民主党 前編
■ 過去最大107兆円超の新年度予算成立 追加経済対策検討へ (3/22付朝日新聞)
■ 維新、国民との連携白紙に 与党接近に不信増幅(3/20付時事通信)
3/22の参議院本会議で、令和4年度の予算が成立しました。これまでに最も成立の早かった1999年と2000年の3/17、2014年の3/20に次ぐ4番目の早さです。
一般会計の総額は、過去最大の107兆5964億円でした。社会保障費(36兆2735億円)、防衛費(5兆3687億円)、国債費(24兆3393億円)も過去最大となっています。
新型コロナ対応、デジタル田園都市構想の推進、気候変動対策、イノベーション・科学技術への投資、看護・介護現場で働く人の賃上げ支援など、岸田文雄総理が昨年の就任当初から掲げている「成長と分配の好循環による持続可能な経済の実現に向けた政策」が重点的に盛り込まれました。
国民民主党は、衆議院に続いて、参議院でも予算案に賛成しました。野党が政府提出の予算案に賛成するのは極めて異例のことです(下記記事参照)。
・「予算案衆議院通過と国民民主党」(2/25)
これに対し、野党各党は批判の声を上げました。その中でも、特に激しく反応したのは日本維新の会です。維新と国民民主は、昨年10月の衆議院議員選挙以降、国会で連携しています。
維新の松井一郎代表は、国民民主が衆議院で予算案に賛成した段階で、「我々は野党。与党になることを表明するなら一緒にはなれない」と、言い切っていました。それどころか、参議院で予算案が採決される日程が見えてきた3/17には、「与党と一緒に政策協議するなら、早く自民党に連立の申し入れをした方が分かりやすい」と釘を刺しています。最後通牒とも取れました。
しかし、国民民主は、こうした維新からの警告を無視する形で、参議院でも予算案に賛成しました。事ここに至り、維新は、国民民主との協力関係を白紙に戻すようです。国民民主が検討している法案には協力しない方針も確認しています。
こうした動きを受けて、最近、国内外の様々な立場の方達から、「国民民主党は連立政権入りするのか?」「自民党は公明党から国民民主党に乗り換えるのか?」という質問を受けることが多くなりました。
そこで、国民民主党の与党入りの可能性について、2回に分けて考察します。加えて、今週末に投開票が行われる注目の地方選挙にも簡単に取り上げます。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
***********
与党入り出来るか!?国民民主党 前編
***********
●立民から維新、都民ファへ
●「合流も視野」からトーンダウン
●今週末の地方選挙:市川市長選挙、西宮氏市長選挙、逗子市議会議員選挙
来週は、国民民主党与党入りの可能性の続きに加え、これら選挙の詳細と、久し振りに国政の状況も解説したいと思います。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。