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参院選も終わった。いつもながらの低投票率。これで国の行方が決まるとは何とも言葉もない。投票は国民の義務、それを自ら放棄する連中はパスポートを渡さないとか、罰金を課すぐらいのことをやらないと目が覚めないのではないか。 日本をこんな国にした理由のひとつは、投票にもいかずに政治の悪口を言い、リスクもとらずに雇用を生み出し社会のために冨をもたらす努力をしているリスクキャピタルの有難さを忘れその足を引っ張ったり、また一方で運よくIPOなどで金持ちになればなったで社会への恩返しを忘れ、家と車とオンナに狂うIPO長者ばかりでは世の中おかしくなるのも当然かもしれない。 今回のライブドアによる近鉄バ…
[ 2004/07/20 00:00 ] コメント(0)
近鉄バッファローズとオリックス ブルーウェーブの合併問題は、計らずもいまの日本の縮図となっている。いま日本は中央と地方、中高年と若年、大企業と中小企業といった具合に社会が二層化しているが、今回のプロ野球の問題も巨人を大企業とし、その社長は高齢者の代表だから、折角の若手のオファーを門前払いにしている姿は既得権が好きな官僚とよく似ている。2リーグ、12球団を増やそうともせず、全て議論は球界内で行い、世の変化に合わせるよりも自分たちの既得権を守ることを優先する。しかも球団のオーナーは野球界のOBでもなく企業の代表であり、ビジネス、それも広告の代用品としてしか見ていない。 真に野球が好きで野球を愛す…
[ 2004/07/05 00:00 ] コメント(0)
もともと学者としての評判よりテレビでよくしゃべるコメンテーターとして、それも時の流れをうまくつかむことで定評があったのだが、その才を小渕首相に買われて財政諮問会議の委員に登用された。その時の経済財政担当大臣が堺屋太一氏である。その堺屋氏が小泉政権となって辞任した後の大臣になったのが竹中氏だが、当初はもとの経済企画庁長官、いまの経済、財政担当大臣として就任、たちまち柳沢金融担当大臣とそりが合わなくなり、どうしたことかそのポストまで奪ってしまい、いまや二つの大臣を兼務している。大した才能(?)である。この人は住専問題の時は公的資金投入には反対していたはずなのだが、世間の忘れっぽさもあっていまや公的…
[ 2004/06/25 00:00 ] コメント(0)
税制は政府の国民に対する最大のメッセージであり、そのメッセージの伝え方で民意は高揚もするし幻滅、失望もする。 国民にとっても税制は最大のインセンティブであり、税制が正しく働けば国民も楽しく働ける事になる。 北欧諸国の経済発展ぶりがよい例として注目されているが、かつては社会保障の行き過ぎが重税となって経済を疲弊させ、富裕層がどんどん国外へ脱出して国として倒産したという苦い経験をしている。 金融システムはガタガタになり、モラトリアムまで実行せざるを得ないという国家破産の憂き目にあったのである。 そのため税制を抜本的に見直し、年金なども大改正していまの北欧に変わっていることを忘れてはなるまい。よ…
[ 2004/06/17 00:00 ] コメント(0)
このところの株高のおかげで、時価総額が350兆円を超えてきた。 ご同慶の至りである。株高とは有難いもので例年の年中行事となっていた3月危機も、今年はあっさりと乗り越え、現金なものであれほど毎年3月危機を騒ぎ立てていた雑誌などのマスコミも、いまや「すぐ儲かる株」の記事ばかり。節操がないとはこのことだろう。悪い時にはいますぐにでも地獄に落ちる、よくなれば一転して急がないとバスに乗り遅れる、今度の株高は天まで届くと囃し立てるのだから、無定見な読者や投資家は結果としていつも底で売り天井で買うことになる。付和雷同ばかりしていてはロクなことにはならないのだが、とかく上がらないと買わないという日本の投資家…
[ 2004/04/16 00:00 ] コメント(0)
89年末には約600兆円にも達していた東証の時価総額(株式市場の値段)も、拙劣なバブル潰し政策によって昨年4月には何と約220兆円にまで減ってしまった。 日経平均も当然大下がりで3万8915円をピークに7千円台にまで下落、高値の約五分の一になった。 この日本の惨状を尻目にこの間世界の株式市場は活況を呈しNY市場は約五倍の値上がりとなった。1990年代は日本だけが置いていかれたのである。89年末には日本の600兆円に対し400兆円しかなかったNY市場の時価総額は、90年代に1600兆円にまでふくれあがり、アメリカの家計は一気に金持ちになる一方で、日本の家計は痛みに痛むということになった…
[ 2004/04/02 00:00 ] コメント(0)
日経新聞が主催し野村證券や金融庁などが後援して、中・高・大学生を対象とした「ストック リーグ」という催しが先週日経ホールで行われた。 今年で4回目になるが年を追うごとに参加校が増え、今年は5000にものぼる学生たちからのレポートが寄せられた。 目的は学生たちによる株式投資のポートフォリオをレポートにして提出して貰い、学者や有識者によって評価・表彰する催しだが、表彰会で行われるパネルディスカッションの一人として今年も参加した。また同時に株式投資に対する理解が急速に高まっているのは心強い思いをさせられている。 最優秀チームはNY証券取引所見学という招待旅行がついてくるので、学生たちに…
[ 2004/03/29 00:00 ] コメント(0)
どの市場でも言えることだが、市場で決まる価格がいつも合理的なものとは限らないということを、市場に参加する際には知っておくといいだろう。その時点での全体のムードによって、時として上下に大きくぶれるのが市場の特性なのである。楽観的なムードが行き過ぎれば天まで届く木があると考えバブルになるし、逆に悲観が極まると底無し沼に落ちると考えるのが市場の心理だから、時として思わぬ不合理な高値や安値がつくことになる。 したがって市場に参加する際にはその時点での価格が、如何なる市場心理のもとで決まっているのかに注意する必要がある。 過去10年以上にわたって日本の株式市場は悲観的なムードに支配され、いい材…
[ 2004/03/15 00:00 ] コメント(0)
とかく日本では株式投資は単に安く買って高く売ることだと考える風潮が強いが、売り買いするだけが株式投資の効用ではない。 大きく分けてインベストメント、トレーディング、スペキュレーションといった具合に、投資家の資金や性格に応じて投資の方法も多様であり、また長期保有からデイトレードまで売買方法も様々であるが、残念ながら株式投資とは単に安く買って高く売るものと考える人が圧倒的に多いようだ。この日本の株への認識のズレを最近うまく突いて、安値に放置されている企業への外国勢の攻勢が増えている。 ユシロ化学やソトーが外資にTOB(敵対的買収)をかけられたケースなどはその典型であり、企業本来の価値からみ…
[ 2004/03/08 00:00 ] コメント(0)
昨年10?12月の国内GDPが発表された。何と絶好調のアメリカも上回る年率換算7%だとか。予想されていただけに市場は冷静に受けとめたようだが、市場関係者以外の人にとっては大変な驚きだっただろう。身の回りはまだ不況色が強く残っていて、賃金カットだ人員整理だという話しが多いなかでの高成長だから、実感がない回復というコメントが多いのも当然である。回復自体は大層結構なことであり、大企業の収益も目覚しく好転しはじめているし、株価もほどほどに頑張っている現状がGDPに反映されたのであるが、問題はその内容が昔のそれとは大きく異なっている点である。いまの日本はかつての日本とは既に大きく形を変えている。 …
[ 2004/02/27 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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