2004/02/27 00:00 | 言いたい放題 | コメント(0)
二層化した日本
それは景気も同様で昔はほぼ全員が好不況の影響をそれなりに受けていたものだが、いまは大きく様相が異なってきた。
一億総中流時代とは全く違っているのである。極端な表現をすれば日本全体が二極化しつつあると言えるだろう。
東京や名古屋など中央の一部と地方、高齢者と若年者、大企業と中小企業、カネ持ちとカネなしといった具合に大きく二つに分かれる。
今回のGDPの成長に大きく寄与したのはアメリカや中国の好調に支えられた大企業が中心であり、中小企業や地方へはその好況が及んでいないし、デフレ現象はまだ続いているので、大金持ちはますます豊になる一方でサラリーマンの所得は伸び悩んだまま。家にたとえれば広い平屋建てだった日本が、2階建てとなり数としては少数が二階に住んでいる姿に似てきたといえるだろう。
幸い好景気を反映するために必要な名目成長率が、ごく小さな数字ながらプラスに転じているので、将来の雇用や給料に改善の期待もあり、努力次第では2階に上がることが出来る人が増える可能性も出て来た。
ただしこの二層化した構造は将来ともに変わらないだろう。資産や給料を増やそうと努力する人とそうしない人との格差はますます拡がっていく。
「求めよ さらば与えられん」の言葉通り、資産もじっとしていて増える時代ではない。求めなければ得られない時代になったのである。やっと日本経済も大きく転換しはじめる気配が出て来た折だけに、2階に上がるには自らの発想も大きく転換させ、自分はもとよりおカネにも大いに働かせる場所を探す努力が求められているのである。
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