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資産運用に際して大切なことは時間の効用である。特に株式投資の場合にはとかく安く買って高く売ることが重視されがちだが、成長を続ける株式をかなりの期間持続すると、時として目をむく成果につながることがある。もちろんそれなりの時間が必要だが、長期的に運用出来る資金で投資を行うのであれば、改めて複利運用の凄さについて考えてみては如何だろう。 仮にマイクロソフト社をナスダック市場に上場した時に買っていたとしたら、どうなっただろうか。当時のマイクロソフト社の時価総額は約60億円、その後ソフトのウィンドウズの成功などによって急成長を遂げ、18年後のいまの時価総額は約30兆円、何と5000倍である。年率複…
[ 2004/02/23 00:00 ] コメント(0)
株式市場が昨年から上昇基調に転じたためか、このところ新春経済講演会に講師として招かれる機会が増えてきた。 市場活性化こそ日本復活の鍵と叫んでいる身としては嬉しい限りだが、参加者の方々の株に対する考え方に正直なところやや違和感も感じている。欧米では株式投資とは企業への出資であり、また出資分に応じて企業の利益を配当として受け取り、企業が成長すればその成長の価値を株主として共有するという認識が確立しているが、どうも日本での株に対する認識は欧米のそれとはかなり異なっているようだ。 講演会場で参加者の方に「株」とは何ですかと問いかけても、はっきりした答えをされる方は少ないし、一般的にも株とは何か危険な…
[ 2004/02/16 00:00 ] コメント(0)
今週末にはフロリダでG7が予定されているが、昨年9月のドバイでのG7とはかなり違う内容の会合になりそうである。 昨年は世界的なデフレ懸念が根強く残るなかで、世界経済唯一の機関車とされていたアメリカの主張が前面に出て、口先ではドル高政策を唱えながらも、巧妙にドル安へと誘導していったアメリカの作戦が効を奏したが、今回はヨーロッパが高すぎるユーロについて、かなり強硬な態度にでてくる可能性が強い。 前回は日本の作戦ミスもあった。当時デフレの輸出国とされていた中国に対して、日米歩調を揃えて人民元の切り上げを図るつもりだったのだが、したたかな中国の抵抗に会い敢えなくこの作戦は失敗し、かえって大幅な…
[ 2004/02/10 00:00 ] コメント(0)
市場の最大の材料は変化だが、日本はその変化にまだ乗り切れず全てが中途半端になっている感がある。 21世紀も早や4年目を迎え、新しい流れも徐々にはっきりしてきた。20世紀と較べて既に明確に異なる点を3つ挙げるとすれば、まず世界的に「情報化」が定着し、それもかなり複合化していることである。広範囲で膨大な情報がそれぞれのニーズに応じていつでもどこでも、それこそ瞬時に利用することが可能になり、20世紀の一方交通から相互交通へと大きく姿を変えているし、そのためビジネスの質や方法が劇的に変わり始めたのはご案内の通りである。次に東西冷戦の終結による世界経済の一体化、市場経済の大進展がある。 かつて…
[ 2004/01/23 00:00 ] コメント(0)
申年の2004年が明けた。言い伝えによると申年は固い殻を破って新しい芽が出て来る年だそうだが、どうやら日本にとっても積年の課題が噴出し、それを打破出来るかどうかの正念場、いわば浮沈が掛った年になりそうだ。戦後一貫して増え続けてきた人口も減少に向かうし、その人口の変化によって年金が大問題にもなってきた。資産の価格ももう既に不動産市場では顕著だが、付加価値がつけられる物件とそうでないものとでは大きな差が出ているし、株も値上がりするものがある一方で倒産してタダになるものもあるように、ただ持っていれば値上がりする時代ではなくなった。 社会的にも問題山積である。いよいよ自衛隊が海外へ出掛けるが、例…
[ 2004/01/16 00:00 ] コメント(0)
昨年の相場を一言で総括すればモラルハザード相場になるだろう。言ってることとやってることがまるで異なる小泉政権のおかげで「りそな銀行」は国有化されたものの株主は責任を免れ、それを見た投機家が一斉に売り込まれていた問題銘柄に殺到した。年初からの超悲観ムードによってありとあらゆる悪材料が市場を支配し、超悲観レベルにまで売り込まれていた二桁銘柄の多くは安値から5?6倍にまで買い戻され、思わぬ成金を生むことになった。外国勢が優良株の安値買いに徹していたのに対し、本邦投資家の多くはマネーゲームに興じるという二極化相場となったのも昨年の特長だろう。 投機が思わぬ結果となると、そのモラルハザードは投機家…
[ 2004/01/13 00:00 ] コメント(0)
イラクのフセイン元大統領が捕まった。 彼の生死が定まらない間は市場にも一抹の不安が常に漂っていたが、捕まったことで各国の市場は取り敢えずは好感するだろう。 実際に東京市場も好感して始まったし、ブッシュ再選への大きな支援材料となったNY市場も安心するのは頷ける。 世界を覆っていたリスク要因のひとつが取り除かれ、泥沼化していたイラク問題に明るさが出てくれば、投資家のマインドも明るくなってくるのは確かである。 最近の東京市場は米国経済の来年の見通しが不透明さを増しているために、やや方向感を失っていたこともあって思わぬ干天の慈雨となったが、問題はフセイン捕捉効果の持続性である。アメリ…
[ 2003/12/19 00:00 ] コメント(0)
国民の気持ちなどそっちのけ、すっきりもしていないし責任感も全くみられない年金改革、カネがなくても造り続ける高速道路などの、ロケット打ち上げ失敗、足利銀行破綻ではりそな銀行とは異なり株価はゼロ、6カ国協議で拉致問題は北が拒否、イラクでの日本外交官へのテロ、自衛隊派兵問題の迷走などなど不安が重なっているためか、市場には不安感が広がっている。 何とか一万円の大台は保ってはいるものの、ひところ感じられた熱気は失われている。不安感が解決したわけでもないなかで取り敢えず株価は高止まりしている格好だが、雰囲気もセンチメントも悪くなってきた。 「状況をみて考える」というお得意のワンフレーズで小泉首相…
[ 2003/12/11 00:00 ] コメント(0)
悪いことは重なるものだと言われているが、日本という国を改めて見直さざるを得なくなるような出来事が、週末に三つも重なって起きたのは何かの啓示ではなかろうか。 日本の技術は世界に冠たるものだと自負していたはずなのに、日本のロケットはあっさり自爆、ODAの資金を出している中国のロケットは大成功という皮肉な結果となったし、地域経済のためにはメガバンクとは異なる基準で検査したはずの足利銀行はあっさりこれまた倒産させられ、りそな方式を期待していた投資家は大損、加えて栃木県をはじめ足利銀行を応援していた県内の多くの株主も大損となった。 そこへイラクから外交官の殉職のニュースが入ってきた。平和を愛する諸…
[ 2003/12/05 00:00 ] コメント(0)
株価が上昇すると市場の時価総額が増える。時価総額とは株価x発行株数だから、 株 を保有している人たちの資産が増え「懐具合がよくなる。資産が増えるとつい気が 大きくなるので 消費が元気づき、住宅や自動車、大型テレビなどの売れ行きが良くなる し、商店にも レストランにも客が溢れる。つまり株価の上昇は株を持っている人はもち ろん、持っ ていない人たちにも回り回って恩恵が及ぶのであるが、この簡単な仕組みが日本ではなかなか理解されていないきらいがある。 昨年のことだが妙ちきりんな証券税制が導入されそうになり、こんな複雑怪奇な税制が施行されたら個人が株など買うわけがないと、孤軍奮闘とからかわれながら…
[ 2003/11/28 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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