このたびは、私が主催する「インテリジェンスサロン」にお申し込みいただき、誠にありがとうございます。

まずは自己紹介をさせていただきます。

1997年に朝日新聞に入社しました。98年に起きた和歌山カレー毒物混入事件の現地取材をしたほか、2000年の西鉄バスジャック事件の取材にも携わりました。その後社会部記者として、雪印食品（すでに廃業）による偽装牛肉事件や和歌山県知事の汚職事件などの調査報道に従事しました。2005年から1年間、中国人民大学に留学しました。

続いて、北京特派員として2007年から6年間、中国人民解放軍や中国共産党の内部に迫る報道をしました。中国軍の空母建造計画や海洋戦略など中国の安全保障政策のほか、メディアに対する規制や情報政策など未公表の政策に関わる情報の報道に積極的に取り組んできたことが評価され、2010年度の「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞しました。こうしたスクープによって中国当局からはマークが厳しくなり、計25回拘束されて取り調べを受けました。

結果として中国当局から記者ビザを延長されなくなったため、2013年から米ハーバード大学フェアバンクセンター中国研究所の客員研究員に就任しました。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者、エズラ・ボーゲル名誉教授と米中関係についての共同研究をしたほか、学部生の授業を受け持ちました。生徒の中には、中国の習近平国家主席のご令嬢もいました。

2015年からはワシントン特派員として、大統領選や東アジア政策について取材をしました。オバマ大統領の広島訪問や、1期目のトランプ政権が誕生した2016年の大統領選を取材しました。2017年4月に習近平氏が訪米して、トランプ氏と初会談することを特報したり、18年2月に政権が策定して内部文書「インド太平洋における戦略的枠組みに関する覚書」をスクープしたりしました。

帰国後は、米中関係と安全保障の専門の編集委員に就任し、国際ニュースを中心に取材しました。LINEの個人情報管理問題のスクープと関連報道によって、2021年度の新聞協会賞を受賞しました。

入社から四半世紀の節目となった2022年春、研究者の道に転向し、シンクタンク「キヤノングローバル戦略研究所」の主任研究員に就任しました。米中関係や中国の安全保障問題の研究をする傍ら、青山学院大学客員教授と北海道大学公共政策学研究センター上席研究員として教鞭をとったり、各政府機関や自衛隊基地、企業などにおいて講演したりしています。

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インテリジェンスサロンへようこそ
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さて、このたび、グッチーポストで「インテリジェンスサロン」と題する新たなプラットフォームを作ることにいたしました。

なぜ本プラットフォームを始めるに至ったかについて申し上げますと、まず先に述べたとおり、私は長年にわたり、著書や各メディアにおいて発信を重ね、幸いなことに各所で高い評価をいただいてきました。しかしそれに加えて最近は、オンラインでの発信と読者の方々との対話が極めて重要であると考えるようになりました。

というのも、トランプ政権をみてもわかるとおり、国際情勢の変化はめまぐるしく、タイムリーな発信の重要性を痛感するようになっています。また、最近はオンラインならではの強みも強く認識するようになりました。オンラインであれば、読者の方々と直接話し、よりインタラクティブな交流を行うことも可能になるからです。

グッチーポストのJDさんは長年にわたる友人で、こうしたオンライン発信のあり方についてもたびたび議論をしていました。そして、グッチーポストであれば、私が理想と考えるオンラインでの情報発信ができると感じ、このたび、こちらで新たな発信のプラットフォームをつくることにした次第です。

こちらでは、中国と米国の両国に計12年間滞在した経験や知見に基づいたジャーナリストとしての取材に加え、研究者としての分析を融合させて、国際情勢をより深く探求し、その知見をお伝えしていきたいと思っています。

また国際情勢の分析に加え、四半世紀に及んだ新聞記者時代の体験や失敗談などについても触れていく予定です。どのようにスクープをとれたのか？記者としてどのような鍛錬が必要なのか？ジャーナリストを志望する学生さんや若手の記者の皆様のご参考になるエピソードもお届けします。

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メルマガの配信とオンライン・ミーティング
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本プラットフォームでは、まず月に数回、メルマガの形で、私からインテリジェンス情報をお届けします。トランプ政権、米中関係、中国の政治経済などを中心に、皆様のご関心が高いと思われる様々なテーマについて、私独自の考察をお伝えします。

さらに、月1回、オンライン・ミーティングの形で、みなさんと懇談する機会を設定します。まず私からプレゼンを行い、その後、参加者の方々と自由に意見交換やディスカッションを行う予定です。

このように、テキスト、音声、動画、メンバーの方との交流打ち合わせを組み合わせるという、オンラインならではの仕組みを通じて、皆様のインテリジェンスを理論的かつ実用的に高めることの手助けをしたいと考えております。

この分野でこのような取り組みはおそらく他になく、新しいサービスであることから、「インテリジェンスサロン」という名前をつけました。

これから、私と一緒に世界の動きについて知見を深めていただければと思います。

メルマガの本格的な配信は3月からスタートします。

オンライン・ミーティングの記念すべき第1回は、3月12日（水）の20:00から1時間程度を予定しております。また詳細はメルマガでご案内をしますが、取り急ぎ日程をお伝えいたします。