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2022/08/19 18:00  | 政局 |  コメント(0)

第2次岸田改造内閣発足


維新激震! 足立康史氏が代表選無効を求める異議申し立て書を提出「選挙運動に重大な違反」(8/18付東京スポーツ)

今月から28日に日本維新の会の代表選が行われます。結党以来初めての代表選だというのに、松井一郎代表が馬場伸幸共同代表を支援すると早々に表明したせいで、一気に盛り下がってしまいました(下記記事参照)。

「日本維新の会代表選 + 参議院議員選挙:結果分析(2)1人区の結果から 後編」(8/9)

結局、馬場伸幸氏・足立康史氏・梅村みずほ氏の3人で争われることになりました。東京や大阪で街頭演説をしたりしているようですが、世間もマスコミも関心が低いため殆ど動静が伝わってきません。そう思っていたら・・・足立氏が暴れているようです。代表選の無効を申し立てたとのこと。

維新の空本誠喜氏が、馬場氏の名前が書かれた6枚の投票用紙の写真と共に「支援者廻りをしながら、直接代表選の投票用紙への書き方をご説明。そして纏めて投函。みなさまへ『投票用紙には馬場伸幸と書いて、お早めに郵送を!』」とツイートしたことが、「代表選挙規則第12条及び同第13条並びに代表選挙要項第6条に規定する秘密投票を侵害しているだけでなく、特別党員の地位を乱用した投票強要に当たる」そうです。

足立氏が憤るのも仕方ありません。代表選自体が無効にでもならない限り、勝ち目がないからです。

何しろ馬場氏は、維新所属の衆参両院議員62人のうち51人を含む特別党員306人の推薦を得ているのです。ご参考までに、特別党員の総数は、国会議員と地方議員を合わせた586人です。その半数以上が馬場氏を推薦しているとは・・・大人気!ちなみに足立氏の推薦人は39人、梅村氏は30人です。

最早、場外乱闘でしか話題を提供出来ない状況なのでしょう。残念なことです。果たして、無効を申し立てられた維新の代表選管理委員会はどう判断するのでしょうか。維新は、執行部の方針に唯々諾々で、長いものに巻かれる傾向があるので、何もしない可能性もありますね。

さて、本題に移りましょう。8/10に第2次岸田改造内閣が発足しました。

■ 第2次岸田改造内閣閣僚等名簿(8/10付首相官邸)

https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/meibo/index.html

内閣総理大臣:岸田文雄(衆・宏池会)
総務大臣:寺田稔(衆・宏池会)
法務大臣:葉梨康弘(衆・宏池会)
外務大臣:林芳正(衆・宏池会)
財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)・デフレ脱却担当:鈴木俊一(衆・志公会)
文部科学大臣・教育未来創造担当:永岡桂子(衆・志公会)
厚生労働大臣:加藤勝信(衆・平成研)
農林水産大臣:野村哲郎(参・平成研)
経済産業大臣・原子力経済被害担当・GX実行推進担当・産業競争力担当・ロシア経済分野協力担当・内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構):西村康稔(衆・清和会)
国土交通大臣・水循環政策担当・国際園芸博覧会担当:斉藤鉄夫(衆・公明党)
環境大臣・内閣府特命担当大臣(原子力防災):西村明宏(衆・清和会)
防衛大臣:浜田靖一(衆・無派閥)
内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当・拉致問題担当・ワクチン接種推進担当:松野博一(衆:清和会)
デジタル大臣・内閣府特命担当大臣(デジタル改革・消費者及び食品安全)・国家公務員制度担当:河野太郎(衆・志公会)
復興大臣・福島原発事故再生総括担当:秋葉賢也(衆・平成研)
国家公安委員会委員長・国土強靱化担当・領土問題担当・内閣府特命担当大臣(防災・海洋政策):谷公一(衆・志帥会)
こども政策担当・共生社会担当・女性活躍担当・孤独・孤立対策担当・内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画):小倉將信(衆・志帥会)
経済再生担当・新しい資本主義担当・スタートアップ担当・新型コロナ対策・健康危機管理担当・全世代型社会保障改革担当・内閣府特命担当大臣(経済財政政策):山際大志郎(衆・志公会)
経済安全保障担当・内閣府特命担当大臣(知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策・経済安全保障):高市早苗(衆・無派閥)
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策・地方創生・規制改革・クールジャパン戦略・アイヌ施策)・デジタル田園都市国家構想担当・国際博覧会担当
行政改革担当:岡田直樹(参・清和会)

相変わらず、「◯◯担当」や「内閣府特命担当」がたくさんあって、自分の所管が何なのかうっかり忘れたりしないのかと心配になります。

また、自民党執行部の人事も同日午前中に発表されました。

副総裁:麻生太郎(衆・志公会)
幹事長:茂木敏充(衆・平成研)
総務会長:遠藤利明(衆・谷垣G)
政調会長:萩生田光一(衆・清和会)
選対委員長:森山裕(衆・近未来研)
国対委員長:高木毅(衆・清和会)

今回は、参議院議員選挙の結果分析の連載をお休みし、内閣と党の人事から読み取れることを解説します。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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第2次岸田改造内閣発足
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●派閥への配慮
●2つのファクター
●脱安倍・菅
●次期総裁選対策

次回は、副大臣・政務官人事について簡単に解説し、参院選の結果分析の連載に戻るつもりです。

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