2021/06/12 11:00 | 選挙 | コメント(0)
ミス日本と女帝が参戦?
■ 自民党の武井議員の“ひき逃げ”事故で政権幹部が激怒「候補者差し替えも検討」(6/10付AERAdot.)
武井俊輔氏の公設秘書が運転し、代議士自身も同乗していた車が当て逃げを事故を起こしていました。おまけに、車検が切れていて自賠責保険にも未加入だったとか。
「全く気がつかなかった」と、言い訳にもならない言い訳をしていますが、実は、武井氏が自動車事故に関してこんな風に責任逃れをするのは初めてではありません。
■ 自民・武井俊輔衆院議員の私設秘書、酒気帯び運転の疑い(2019年9月30日付朝日新聞)
今回事故を起こしたのとは別の秘書が、武井氏を羽田空港まで送って行った帰りに、前方を走っていた警視庁の警部補が運転する軽ワゴン車に追突したのです。その際、呼気検査で酒気帯び運転であることが発覚しました。
直前まで一緒だったにもかかわらず、武井議員は秘書が酒気帯びであることに「気がつかなかった」そうです。状況も弁解もそっくりで、デジャヴュを見ているかのようでした。
更に私が気になったのは、武井氏が都内の移動に自分の車(議員本人の所有か事務所の所有かは不明)を使っていたことです。
議員は、党あるいは国会で一定のポジションを得るようになると、公用車を使用することができます。黒塗りの「いかにも」という雰囲気のアレです。これが欲しくて役職を希望する議員もいるくらいです。
しかし、当選回数の少ないうちは公用車の割り当ては余り期待できないため、若手議員の殆どは都内の移動にはタクシーや地下鉄などを利用しています。首都圏の選挙区を地盤とする議員であれば、永田町との往復にJRや小田急線、田園都市線などを毎日使っているという人も結構います。実際、国会議事堂前駅で地下鉄を乗り降りすると、国会議員に出くわすことがよくあります。
河野太郎氏などは、初入閣するまでは常に公共交通機関での移動でした。選挙区である平塚との行き来も、勿論JR東海道線でした。
一方、武井氏はまだ当選3回です。都内での政務活動用に車を用意している同期議員は多くないと思います。若いのに形だけ「代議士然」としているなあと思います。
勿論、車のあるなしは、政治家の質や能力と関係ありません。金銭的余裕があって所有することができ、そのことによって政務活動の効率が上がるのであれば使えばいいと思います。しかし、所有して秘書に運転させる以上は、しっかり法を守り、より高いモラルを持って利用してもらいたいものです。
ところで、議員が同乗した車の不祥事と聞いて、もう一つ思い出したことがあります。それは、白須賀貴樹氏です。
白須賀氏は、公設秘書が運転し、自身が同乗していた車が千葉県松戸市内で接触事故を起こしたにもかかわらず、そのまま立ち去ったことがあるのです。発覚後「寝ていて気がつかなかった」と釈明しました。
その当時白須賀氏は文部科学大臣政務官で、事故当日は「在京当番」にあたっていました。在京当番とは、危機管理上、大臣・副大臣・政務官の政務三役のうち必ず1人は、1時間以内に首相官邸に駆け付けられる場所(東京23区内)にいなくてはならないという制度です。その後の調査で、白須賀氏は在京当番日にも頻繁に選挙区に帰っていたことがわかっています。
この他にも、マタニティハラスメントと取れるような発言や、千葉県議選における秘書らの選挙妨害事件、中国のIR企業からのマカオ接待など、議員としての資質が疑問視される言動が多かったため、千葉県連から支部長差し替え要求が出されていました。そんな中で、今年2月に緊急事態宣言下でのラウンジ通いが発覚し、離党に追い込まれました。次期衆院選には立候補しないそうです(以下の記事参照)。
・「自民党の候補者調整 〜 派閥の代理戦争 〜(1)ここに注目、12の選挙区」(4/16)
奇しくも、白須賀氏と武井氏は、いずれも「魔の3回生」です。党の青年局の活動では、2人が若手議員に一気飲みを強要して嫌がられていたという噂を耳にしたこともあります。こうして見ると、武井氏も白須賀氏のような道を辿ってしまうのだろうか・・・と心配になります。
しかし、武井氏が次期衆院選で公認されないことはさすがにないと思います。宏池会の所属ですが、その経歴(宮崎交通・楽天トラベル)から運輸族を目指しているようなので、二階俊博幹事長にもしっかりと忠誠心を見せているのではないでしょうか。昨年Go Toトラベルキャンペーンが批判を浴びていた頃には、党の観光立国調査会事務局次長としてメディアで擁護発言を繰り返していました。
とは言え、当て逃げ発覚後の対応を見ていると、比例区との重複立候補を認めないなど、何かしらペナルティを課して欲しいという気にもなります。皆さんはどう思われるでしょうか。
さて、ここから本論です。本日はまたまた空白区の話をしたいと思います。
※ここから先はメルマガ(有料版)での解説となります。目次は以下の通りです。
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ミス日本と女帝が参戦?
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●松野家 × ミス日本
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