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戦争は人心をかきみだし不安を掻き立てるもの。 昨年来一体イラクはどうなるのか、国連は果たして上手く調停できるのか、原油価格はどこまで上がるのか、世界経済への影響はどうなのかなどなど、それこそ考え始めたら夜も眠れないほどの思いになるのは当然だろう。 これは世界中の投資家にとってはさながら喉にさっさった棘みたいなもので、これでは食欲など出て来る筈もない。 折からの世界的な景気減速懸念もあって、世界同時株安現象となったのも当然である。 なかでも日本は世界に先駆けてバブル崩壊の荒波に見舞われ不良債権は山積しているところに、資産デフレの悪化まで加わっている。 おまけに3月末とあって金融不安まで心配しな…
[ 2003/03/27 00:00 ] コメント(0)
バブルを強引に潰した結果の資産デフレと中国の台頭による物価デフレが連動し、日本を深刻なデフレ不況に追い込んでしまった。 物価の下落は暮らしを豊かにするといったノー天気なデフレ礼讃論も、いまではすっかり影をひそめてしまったが、怪しからんのはその礼讃論をしきりに唱えていた連中が、いまは構造改革をちゃっかり叫んでいることである。 世間を誤らせた連中が政府に取り入ってまた政策を迷走させているのだから、まことに憂慮に耐えない。 これでは当分デフレは続くだろう。 残念なことにそのデフレのしわ寄せがいまや雇用や賃金にまで及び、物価より収入の落ち込みの方が大きくなってきた。 物価下落が有難いのは収入があって…
[ 2003/03/12 00:00 ] コメント(0)
ひとつひとつの行為は正しいのだが、それらがまとまると結果は飛んでもないことになる。 それを合成の誤謬というが、私は「地獄への道は小さな正義という小石で敷きつめられている」と解釈している。 債務に苦しむ企業や個人が借金を返すのには正しいし当然だし、銀行が健全化のために不良債権を処理し引当金を積むのも正しい。 そのための査定は厳格であるべきだし、検査も厳しくて当然である。 国家予算は税収と同額であるべきだし、日銀は資産の劣化を招くような行為は慎むのも当然だし、戦争より平和がいいと決まっている。 こうした将に誰も反対出来ない正論が束になって噴出しているのが、いまの日本なのである。 昔も…
[ 2003/03/05 00:00 ] コメント(0)
竹中大臣の「いまETFを買えば絶対儲かる」発言が論議を呼んでいるが、ETFを買うのならいまでなくて、もっと早く買っていて欲しかった。 かねがね日本の政治家は市場や株式について理解が乏しく、かつ市場に対して偏見すら持っているのではないか。 政治家こそ自分たちの政策への勤務評定として、もっと積極的に株なりETFなりを買って欲しいものだと唱えている身として、ETFを閣僚も買えという竹中大臣の考えはそれなりに正しい。 ただ問題は今という時期と、絶対という言葉である。 本来総理をはじめ全閣僚は政権を担当した時点でETFを買うべきである。 そうすれば自分たちの政策を市場がどう評価しているかも毎日…
[ 2003/02/26 00:00 ] コメント(0)
配当狙いで対抗しよう 自宅に置けば強盗に狙われるし、さりとて預貯金では金利はゼロ、ならば個人向け国債でも買っておくかと考えた資産家が多いのだろう。 初の個人向け国債は即日完売となった。 聞けばかなりまとまった金額で買った人が多かったとか、富は集まるところにしか集まらないらしい。 合理的に考えればわずか0.09%の利子で、しかも途中で売却すればその年の金利はゼロでしかない国債など誰が買うのだろうと考えたくなるのだが、いまはデフレの世の中、現金で持っているだけでも価値は上がるのだから、元本が保障されて金利も貰えるならそれで充分。 待っていれば家も土地もまだまだ安くなるのだからと考えるのが金持…
[ 2003/02/19 00:00 ] コメント(0)
長期金利が98年10月につけた最低水準を下回り、0.75%となって過去最低の利回りとなった。 これは人類史上最低の利回りでもある。 10年ものの国債をいま買うと、10年間は0.75%の利回りにしかならないのに、それでもいいという買い手がいるのである。 言い換えれば10年後の日本経済も良くなっていないだろうから、敢えてリスクをとって他に投資するより安全な国債にでもしておいた方がいい、と考える投資家が増えている事に他ならない。 景気の先行きに明るさを感じる人が増えれば、資金を借りてでも投資をするので資金需要が高まり、つれて景気も上昇し金利も高くなると、これまで経済学が教えているところなの…
[ 2003/02/05 00:00 ] コメント(0)
景気予測は多数派が外れる、だから今年は面白い年になりそうな予感がすると、先々週の当欄でも申し上げたが、思いのほかその予感が確かなものになりそうになってきた。 何をとぼけたことをと思われる人も多いだろうが、世の中が大転換する時は何れの場合も大きく行き過ぎた後に起きる。 人間はとかく足元ばかりを見て判断するきらいがあり、そのため絶好調ならそれがずっと続くと考えるし、逆もまた同じになる。 悪い時が続くと未来永劫に続くと思いがちになるし、事実出てくる数字は悪いので予測も当然暗くなる。 しかし悪ければ悪いなりに対策を考えるのも世の常であり、今年は日本国中挙げてデフレ対策に取り組む年になるだろう。 …
[ 2003/01/30 00:00 ] コメント(0)
昨年を漢字の一文字で表すと「帰」となるとか。 拉致家族の帰国、60年代のレトロへの回帰、おやじパワーの復権の兆しなど確かに「帰」を連想させる出来事が多かった。 そう言えば、日本のムードも原点に帰って経営や生き方を模索し始めた感もある。 さてそこで今年だがこと資産運用に関しては「知」がキーワードになるのではないだろうか。 情報収集力、分析力、判断力などを総動員し、自らの知力を高めその知力を駆使して資産や自分の知産を築く。 企業なら知的所有者やブランド力によって付加価値をつけ自社の知力を高め企業価値の増加を計り、個人も知力をもって、つまり自分の値段を高くするための知産を築くことを考える。 …
[ 2003/01/25 00:00 ] コメント(0)
景気予測は多数派が外れるというジンクスがあるとか。 言われてみれば確かにその通りで年頭のアンケートを後で検証してみると、かなりの確率で結果は逆になっていることが多い。 それは多分人間の心理のもたらせる業であり、予測が楽観的だと全員が安心してしまって手を抜くだろう。 逆もまた真なりで予測が真っ暗だと当然世の中の動きも違ってくる。 今年の予測が出揃ったが案の定ほぼ全員が悲観的である。 これは当り前でありまともに考えれば悲観しないほうがおかしいほど世の中は悪材料で一杯になっている。 国内はデフレ解消の目途もないし国外に目を向ければイラクや北朝鮮など、これまた不確定な心配の種ばかり。 当然株式市…
[ 2003/01/15 00:00 ] コメント(0)
昨年の株式市場には数十年ぶりの二つの大きな変化が出て来た。 日米株価、長期金利と配当利回りの二つの逆転である。 1960年代にはともに三桁台だったニューヨークのダウ平均と日経平均がその後の日本の高度成長によって差が広がりはじめ、1980年代には何とその差は10倍以上にもなった。 NYが3000ドル、日本は3万円というほどの差になったのだが、昨年11月に再び逆転されてしまった。 これは明らかにアメリカ経済の復活、日本経済の停滞を意味する。 成長の低下は当然のことながら金利の低下となる。 ましてや日本のようなデフレ下では借金は重荷になるので、返済出来る企業や個人はどんどん返済するし、借りたい企業…
[ 2003/01/07 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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