2003/01/07 00:00 | 言いたい放題 | コメント(0)
今年は面白い年になる予感
カネが余れば金利は下がる。 かくして長期金利は1%割れとなり、一方で株価の下落で配当利回りは上昇するのでついに逆転されることとなった。
振り返ってみれば以前に金利が逆転した1950年代半ばの日本経済は高度成長の入口にあり、配当よりも株価の値上がりの方が期待された時代だった。 そのころ出てきた言葉が「成長株」であり、この言葉は市場のみならず日本中いたるところで「彼は成長株だ」といった使われ方をしたものである。 その成長株という言葉そのものも、このごろではさっぱり聞かれないが、それほど日本経済は落ち込んでしまったのだろうか。 この二つの逆転現象から考えれば、確かに時代は変わったと言えるだろうが、いまの日本の落ち込みぶりはやや度が過ぎている感がしないでもない。
改めて日本を見直せば問題は山積しているにしても、まだまだ強みも沢山ある。
老いたりとは言え元気で優秀な労働力は豊富だし、技術力もノーベル田中さんが好例だがまだまだ高い。 おまけに個人にはカネが唸るほどあって金利のつかない口座に眠っているではないか。 要はこれらの大切な資源の有効活用が出来ていないのであり、政策、税制のよろしきを得れば、昔とは違った形での日本再生は可能である。 景気見通しでは多数派は常に外れるというジンクスもあることだし、その意味で今年は絶望的な状況のなかから、日本の復活を予感させる何かが出て来そうな気がしてならない。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。