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“Autumn in NY”という歌があるように、ニューヨークの秋は乾燥していて紅葉も楽しめる絶好の旅行シーズン。911テロの直前に行ったきりで、もう8年も行っていない。幸いまだ足腰の立つうちにと一念発起して息子と家内と一緒に、柄にもない家族旅行に出かけてきた。倅やわたしはこれまでもNYには何度も行っているが、家内にとっては約40年もご無沙汰ということでもあり、むかし住んでいた家や周りの景色をもう一度訪ねてみたいというのが目的の旅となった。 残念なことに天候には恵まれず寒さと曇天のなかで、ニュージャージーの昔住んでいたショートヒルズに出かけてきたが、ほぼ40年経っているにもかかわらず、住ん…
[ 2009/10/23 22:57 ] コメント(3)
しがらみがない人間は流石いいことをいうものだ。前回で公共と私権について私見を述べたが、前原大臣がリトマス試験的な話題を早速提供してくれた。 羽田空港をハブ空港にしたいという彼の発言は大きな反響を呼んでいるが、もっともっと議論したらいい。 あの成田空港の一坪地主にもぜひ意見を言わせて見るといい。いまになって羽田のハブ化に反対だと言ったって、成田すらハブ空港にさせなかったのは誰なのか、長いものに巻かれて中途半端なまま開港した責任は誰が取るのか。 空港が出来るのも反対、出来た後の不便を解消する移転も反対ではどこかおかしいと子供でもわかるだろう。 いまや世界の趨勢は空港も港湾も巨大なハブ化を…
[ 2009/10/15 13:40 ] コメント(3)
もう20年以上も前の話だが不動産業界の人たちと世界の町の景観を視察しようと、アメリカの名だたるリゾート地やヨーロパ各地を視察してまわった。 折から日本はバブルの真っ盛りとあって参加者の皆さんも血気盛んで、見るものなんでも買いたいし買えるではないかと、今になって振り返ると皆さん大変元気なとてもいい時代だった(いまは残念ながらほとんどの方が凋落してしまったが)。 旅の目的は調和の取れた整然とした街作りとコムュニティのありかたがテーマ。何かと刺激的な旅だったが、印象的だったのは何人もの参加者が『これは日本では出来ない』と言っていたことである。 何故駄目なのかについては様々な理由があったが、その…
[ 2009/10/09 16:27 ] コメント(2)
亀井大臣の中小企業への3年繰り延べ返済猶予案がブーイングを浴びている。まあこの手のある種恫喝でスタートし、評判を見ながら落としどころを探すのは良く“ヤ”の字のつく自由業の方々の得意芸。それを良く知る警察OBがそっくり真似したのだろう。 こんな乱暴な政策をまともにやられたら、地方のそうでなくとも青息吐息の信金,信組はそういかれとなって、どっちにしても最後は公的資金投入騒ぎとなってツケは国民に回ってくる。 そんなことになれば金融機関の金はわれわれの預金なのだから、預金者も不安だろう。亀井さんは金融機関の金が誰のものなのか、もちろん知らないはずは無いが(東大の経済だろ)劣化していく金融機関に預…
[ 2009/10/02 12:17 ] コメント(2)
日本中が政権交代とシャブ漬け夫婦の話題で盛り上がっていた9月のはじめに、「ニューズウイーク」日本版は「沈み行く日本」という特集を組んでいた。 サブタイトルは「成長戦略無き空っぽのマニフエスト、ビジョンなき政権選択でアジアの大国の座を守り抜けるのか」と、なかなか挑発的である。 たしかに民主党のマニフエストには成長戦略は見当たらないし、子育てを支援したとしても、その子たちが成人したときの日本がどんな国になっているかについてはまったく描かれていない。ましてや成長戦略らしきものは全く見当らない。 これでは政権交代というリスクをとった国民が不安になるのも仕方が無いだろう。自民党が厭だからと交代させ…
[ 2009/09/25 13:55 ] コメント(4)
もし人間が忘れることが出来ない動物だったとしたら、リーマンショックや911テロの記憶が根強く残り、まだくよくよしているに違いない。 幸い人間は忘れっぽいからある意味では楽天的に生きていけるのだが、なんでも忘れればいいというわけでもない。大きな出来事には大きな変化がついてきていることは忘れない方がいいだろう。 911テロの後は景気後退を心配するあまり世界は金融緩和や規制緩和に走った。その結果としてサブプライムローンの証券化という化け物が生まれ、強欲がはびこってリスクが世界中にばら撒かれ、行き着いたところでリーマンの破綻に繋がった。 人間は行き過ぎると今度は反対に振れるもので、リスクを取りすぎて破…
[ 2009/09/18 10:54 ] コメント(4)
「去る者は日々に疎し」とはけだし名言だと、このところしきりにそう思う。その時はまるで地獄にでも落ちたような騒ぎとなっても、たちまち風化させてしまうのが人間の凄いところだろう。 あの911からまだ10年もたっていないし、100年に一度の騒ぎになったあのリーマンショクからはたった一年、懲りない連中はいつの時代にもいるようで、震源地のアメリカでは再びトレーダーたちが目も眩むようなボーナスを貰うらしい。このアニマルスピリットこそ学ぶべきではないだろうか。 既にウオール街周辺の高級レストランには客が戻り、馬鹿高いワインがばんばん売れているといった話題で世の中盛り上がっているが、911の現場はすぐそばにあ…
[ 2009/09/10 12:36 ] コメント(3)
総選挙は事前の予想通り民主党の大勝利となったが、これはむしろ自民党のオウンゴールによる自滅だろう。「奢れる平家は久しからず」をまるで地で行く結果となった。それにしても「風」とは恐ろしいものだ。 相場もそうだが、上げ相場に乗っかりたまたま儲けたらいい気になって、ひょっとしたら自分は株の天才じゃないかと勘違いをして本を出したりテレビに出たり、そのうち大損をして消えていなくなる投資家の姿に似ていなくもない。 人間自惚れると碌なことはない。きっと今回風に乗って当選した国会議員のなかにもすぐ馬脚を現す手合いが出てくるのではないか。娘の風に乗って参議院議員になった女子プロの親父が好例だろう。風の向…
[ 2009/09/02 00:00 ] コメント(3)
根が天邪鬼のためか『風』が嫌いである。子供のころは『神風』が最後には吹いてきて日本はこの戦争に必ず勝つと教えられ、無邪気にその気でいたのだが風は相手に吹いていたようで、当時住んでいた満州はソ連にあっさり占領され大変な目にあってしまった。 大人になり相場に関係する仕事に入ったが、ここも『風』によって大きく左右される場所であり、根拠のない熱狂や暴落を散散経験してきた。 政治にいたっては相場以上に「風」が支配するようで、風で動く人気ほどあてにならないものは無い有様を散散見てきた。 田中角栄氏が首相になったころはNYに居たために選挙には行ってはいないが、当時の日本は列島大改造で大きく変わる、…
[ 2009/08/28 00:00 ] コメント(0)
日本語力なんて言葉があるかどうか知らないが、あるとしたら今の日本人の日本語力は確実に劣化しているのは確かだろう。その好例が「責任力」をはじめ各党のマニフェストである。 いまや日本語を外国語として学んだ外国の人のほうが、はるかにきれいで正確な日本語を使っている。外国で日本語を学び初めて日本に来た外国人は、いまの若者とは会話が出来ないのではと心配したくなるほど、巷に溢れる日本語は品もないし意味不明な使われ方が目立つ。 そんな日本にまた選挙がやってきた。マニフエスト流行りとかで各党それぞれいっせいに出してきたが、こんな風潮に阿ねたのだろう。何を言いたいのか、国益のために何をしたいのか、この…
[ 2009/08/21 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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