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後になって気付くことを後講釈といい、諺ではこのことを「後悔先に立たず」と言う。 今年、つまり2003年(平成15年)を2?3年後に振り返ってみると、変なことばかりが起きた年だったが、何もせずにぼやーと過ごした企業や個人に、思えばあの年が日本にとっても転換点だったのかと、に思い起こさせる年になる兆しがあちこちに見られるようになってきた。俗に言う「変化の兆し」である。日本は冷夏、欧州や中国は酷暑というある種の天変地異もそうだが、日本経済にとっても変化があちらこちらで出てきはじめていることにお気付きだろうか。 例年猛暑の甲子園で高校野球が行われ、お盆とも重なって株式市場には閑古鳥が鳴くのが…
[ 2003/08/29 00:00 ] コメント(0)
戦後何回も不況の経験があるが、今回の不況の特長はデフレ下の不況であるため、職がある、財産があるという層には、不況の深刻さが薄いことである。取り敢えず当面の糧に困らなければ、現状はさして不況には感じられないだろうし、ましてや勝ち逃げ世代と呼ばれる高齢層は、退職金も貰っているし年金もあるのだから、呑気に小泉政権でも支援していられるはずである。 ところが不況下のリストラにより職を失ったり、住宅価格がローン残債より下回った層は悲惨である。職を求めようにも求人そのものが激減しているのだから、以前の生活水準などとても維持出来ないので、私立に通っていた子供たちを公立へ転校させざるを得なくなるなど、一家…
[ 2003/08/22 00:00 ] コメント(0)
[ 2003/08/07 00:00 ] コメント(0)
ゴーン社長や星野監督のおかげで、元気を失っていた日本もやっと少しは元気を取り戻し始めた感がある。変わらねばならない時にぐずぐずして、なかなか変われないのが日本の国民性だが、自分が変わればあそこまでやれるんだという手本を、日産の社員とタイガースの選手が日本中に見せてくれている効果は大きい。 たった一人の外国人の社長を連れてきただけで、官僚以上に官僚的だと言われ ていた日産の社員があそこまで変わったし、万年お家騒動で天狗ばかりだったタイガースの選手たちも、星野監督のリードで信じられないほどの働きをしている。 つまり人間はリーダー次第で大きく変われるものなのであり、変われないと勝手に考えている…
[ 2003/07/31 00:00 ] コメント(0)
株式投資はしばしば美人投票にたとえられるが、世界同時株高の勢いに一服感が出はじめたいま、自分ならどんな人に投票するだろうかと、改めて考えてみるのも今後の投資のために役に立つのではないだろうか。 有名なウォーレン・バフェット氏やピーター・リンチ氏のような成長指向の投資家は、将来とんでもない美人になりそうな人に投票するだろうし、指数連動型でインデックス中心のパッシッブ投資家は身体の大きな人から順番に投票していくだろう。 小心な投資家なら、美人であるかどうかは二の次でキャッシュを沢山持っている人に惹かれて投票するだろう。 今回の株価の反転上昇に参加した投資家を分類すれば、外国人は総じて将来…
[ 2003/07/25 00:00 ] コメント(0)
バブル期に一大流行語となったのが「赤信号皆んなで渡れば恐くない」だったが、実際には皆んなで赤信号を渡ったがために、その後13年にもわたってそのツケを払う羽目になってしまった。前回は主として株式と不動産がその主役だったのだが、人間とは懲りないもので、今回は債券で再び赤信号を渡ってしまったようだ。 デフレ下では金利がどんどん低下するため、債券投資が相対的に有利になるし、たとえゼロ金利でも現金を持っていれば、物価の下落でむしろ価値は増す。 そこで銀行は債券へ投資し、ケチな金持ちは現金で持つという選好が強まった結果、10年ものの国債の金利はたったの0.43%にまで下がったのがほんの一ヶ月ほど…
[ 2003/07/15 00:00 ] コメント(0)
市場は必ずしも予測通りには動かないものだが、それにしても今回の株高には驚かされた人が多いのではないだろうか。とくに大きな材料が出たわけでもないのに、あれよあれよという間に安値からは20%以上も値上がりになったのだから、呆気にとられるのも無理はない。しかし相場とは本来こんなものであり、毎度申し上げているように合理的な動きをするとは限らないのが相場の魅力であり魔力なのである。 強気相場と判るのはいつの場合も後になってからであり、だからこそ「強気相場は絶望のなかで芽生える」と言われている由縁なのである。後講釈ではいくらでも理屈はつけられるが、その後講釈を如何に先にするかで勝敗が分かれるのが市場…
[ 2003/07/09 00:00 ] コメント(0)
相場とは本当に薄情なもので「もうはまだなり、まだはもうなり」という言葉通り、なかなか思い通りには動いてくれないものである。もういいだろうと考えて買うと更に下があるし、もういいころだと売ると更に上がるといった具合に投資家を悩ませる。 今回も4月28日を底に約20%近く日経平均は上げた計算になるが、この上げにうまく乗るなど一般の人には至難の術だったのではないだろうか。しかし、だからといってぼやく必要もない。慌てずとも相場は明日もあるし、ばたばたするような投資では成功は覚束ないのだから、ここはじっくり人生設計も含めて次のチャンスに準備をする時だろう。 何時も申し上げているように、市場は常に…
[ 2003/07/08 00:00 ] コメント(0)
株価上昇が社会に与える影響は、読者の皆様が考えているよりかなり大きいだろう。 今回の上昇のキッカケは外国の株高による外国勢の日本株買いだが、そのおかげで東証の時価総額は230兆円から266兆円へと36兆円も増加した。銀行の保有する株式も日経平均が8,800円以上になるとプラスになるそうだから、株高は若干なりとも銀行の足腰を強くするし、金融システム不安を多少でも柔らげる。低水準での株価の上昇だから資産効果による経済刺激は限定的だろうが、人心が明るくなるという心理的な効果もあるし、運用に苦しむ年金や保険の肩の荷も少しは軽くなるだろう。日本経済の実体は変わらないなかでの株価の上昇だから、疑心暗…
[ 2003/06/26 00:00 ] コメント(0)
「強気相場は絶望のなかで生まれ、懐疑のなかで育つ」とはよく言ったもので、政治は不況そっちのけで外交三昧、景気の実体は少しも改善されず、日経平均はとうとう最高値の5分の1にまで下げたところから、やおら首をもたげてきた。 安値からはたかだか日経平均で約1,300円ほどの上げだがやはり市場の効用は大きく、世の中何となくホッとした気分も漂いはじめた。 これまではとかく株が下げても自分は株など持っていないので関係ないというムードが強かったが、相次ぐ年金代行運用の返上、年金そのものの危機、加えて実質上の国営化を意味する「りそなグループ」への公的資金投入が相次ぎ、やっと株式の社会への効用が認識された感…
[ 2003/06/19 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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