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市場はいつも合理的な動きをするわけではないと当欄でも繰り返し申し上げているように、極端な方向に動いた後は必ず揺り戻しがくる。このところ東京市場も久方ぶりに上げ相場が続いているが、これは極端な弱気の結果日経平均が7,600円台まで売り込まれた反動であろう。市場で勝つ鉄則は市場が不合理な動きになっている時に、如何に合理的に考え行動出来るかであり、日経平均が7,600円台にまで下げた時に、森を意味する日経平均の動きに惑わされた人と、森ではなく個々の企業の真の価値と株価の乖離を見抜けた人とでは、これまでのたった1,000円程度の上げでも大きな差が出たはずである。この森ではなく木を見る態度はまだしばら…
[ 2003/06/13 00:00 ] コメント(0)
何となくこのモヤモヤした鬱陶しい気分を一掃出来る方法はないものだろうか。 それにはメリハリの効いた政策が一番なのだが、国会や政府の動きはいまの梅雨空に似て、むしろモヤモヤが募るばかり。なかにはいい方法も出てきているのだが、たちどころに反対論が出て来て潰されてしまう。頭がいいとされている人たちが寄ってたかって議論だけは、活発に行われるが「船頭多くして船山に登る」の言葉通りに実効性に乏しい妥協案しか出てこない。そこで国民のモヤモヤはますますつのる。 その点アメリカはやはり素早い。モヤモヤのタネだったエンロンやワールドコムのスキャンダルも、抜く手も見せず関係者を捕まえ巨額な罰金を課し、つる…
[ 2003/06/05 00:00 ] コメント(0)
「不」をキィワードにしていまの日本を見ると、将に「不可思議」列島と化していることがよくわかる。不思議で不快、不可解、不明、不信などたちどころに10や20はでて来るだろう。それにもかかわらず、その「不」への解決策がまるで出てこないのがいまの閉塞感の大きな原因ではないだろうか。 資本不足に陥った銀行に公的資金を注入しながら、これは「危機ではない」「危機を封じるため、再生のため」と詭弁を弄し、本来危機宣言をして根本から改めるべきことをまたも先送りする。そのため徒らに不信感が増幅してしまう。株価が政権発足以来半値になっているのに支持率が高いのも不可解だし、不愉快ですらある。 多分国民の多くが…
[ 2003/06/02 00:00 ] コメント(0)
「りそな銀行」に公的資金が注入されることになった。 その昔「嬉しがらせて泣かせて消えた」という歌詞の演歌があったが、株価が下がる度に株価対策が叫ばれ、その都度小手先の対策が出て来て当面の危機を抑え込む。しかしその効き目も一時的でやがて再び株価は下がる。そしてまた金融危機が出てきて、また下げるを繰り返している株式市場の姿は、まるでこの歌とそっくりである。 これは何も金融機関だけの問題ではない。世界経済の枠組みが大きく変わり、日本の政治も経済も大きな改革を迫られているのだから、国民も改革を求めるのは当然だろう。 その国民の気持ちをうまく見抜いた小泉さんが、何とかの一つ覚えのような「改革…
[ 2003/05/22 00:00 ] コメント(0)
どんな市場でも売買の自由が原則だが、日本の株式市場はどうもそうはなっていないようだ。株価が危機的水準まで下がってくると、その度に株価対策が叫ばれて、出て来る対策は売りを制限するものばかり。 つまり下がるのは売りが悪い、だから売りを厳しく取り締まれば下げはとまるといった考え方が対策の中心になっているようだ。空売りや自己売買の規制が出されたり、銀行や年金の売りを制限したり先送りしたりする今回の対策などその典型であろう。 売りが多く出れば株価が下がるのは当然だが、その売りを根本的に減らしたいのなら売りたくなくなるような対策を出すのが本筋であり、目先き的に抑え込むだけでは売りを決して止めるこ…
[ 2003/05/19 00:00 ] コメント(0)
日本経済が元気だったころ、欧米の雑誌はこぞって旭日の日本を讃える一方で、如何に日本の脅威を封じ込めるかに躍起になっていた。英国の名門ケンブリッジ大学では日本語学科の人気が高く、なかでも日本経済を受講する学生が激増し、そのなかの何人かはいまも日本にある外資系証券会社で活躍しているが、彼らの話によるとこのごろは日本語学科を受講する学生は激減しているそうだ。最近もアメリカの有力研究機関であるブルッキング研究所で20年来日本を研究していた著名なエドワード・リンカーン氏が、日本関係の予算削減で研究所をリストラされてしまったとか。もはや欧米では日本の魅力が失せ、日本はメシのタネにはならなくなったのである…
[ 2003/05/08 00:00 ] コメント(0)
このところやたらTVなどで無責任に言い放しの輩が増えてきたようだ。景気の低迷や株価の下落はイラク問題のためとか、米英は第2のベトナム戦争の泥沼にはまるとか、したり顔でコメントして世の中を迷わせた連中は、これからどんな顔をして言い訳するのだろうか。楽しみである。金融担当大臣などはイラク戦が短期終結に向かうと、今度はアメリカ経済が不安だから株が下がるとまた言い訳をする。その当人が政策担当の中核にいる。株価の下落で日毎財産をすり減らしている国民にしてみればたまったものではない。 こんな日本の風潮にぴったりマッチして出て来た流行語が「なんでだろう」だが、国民の士気も株価も景気も下落しているのに、…
[ 2003/04/23 00:00 ] コメント(0)
「株が下がるのはイラク戦争のため」と竹中金融相はしたり顔でノー天気なことを言っていたが、自分にも大きな責任があるとはついぞ気がついていないところが恐ろしい。 本来金融担当大臣なら何故株が下がるのか、市場は何を不安視しているのかなどについて、市場の声に耳を傾けるのが仕事のはずであり、市場の不安や不信に対応し適切な政策を行うことが大臣の仕事のはずである。 確かに戦争は不安を掻き立てるし、不安を先取りして市場は時として大荒れとなるが、それも開戦までのこと。 いったん始まってしまえば、むしろ市場の関心はその後に移るのが市場特有の先見性なのである。 今回のイラク戦争でも開戦と同時に原油や金は下がり…
[ 2003/04/16 00:00 ] コメント(0)
世界の目がイラク戦争に向いてしまったために、経済や株価の悪化も全て戦争のせいにしてしまったようだ。 竹中さんなんかは戦争こそ諸悪の根源とばかりに、自分の失政を戦争に押しつけようとしているが、戦争が本当に世界経済を泥沼に陥れるのだろうか。 もちろん地政学リスクは大きいし、予測出来ない事態も出て来るだろう。 しかしイラク戦争が始まったために消費も設備投資も住宅需要も、何もかも全てが落ち込んでしまうとは到底思えないのである。 歴史を振り返っても戦争で世界同時不況になった例はないし、株式市場はその先行きを早目に織り込むのだとすると、始まるまでは不安でもいざ始まってしまえばむしろ不安は薄れてく…
[ 2003/04/12 00:00 ] コメント(0)
開戦直後の大方の予想とは異なり、イラク戦争は意外に長引きそうだ。 敗色濃くなればさっさと軍服を脱ぎ捨て、民間人になりすます軍隊を相手に対し、民間人の犠牲を出さずにキレイに戦争をしようとする米英軍側も、これからずい分手こずることになるだろう。 戦争がイラク国内で行われている分には、多少長びいても国際経済への影響は限定的だろうが、テロが拡散されるような事態になると経済活動には多大な影響が出てくるのは確かである。 旅行者が減れば航空業界やホテル業界は大変だし、消費者心理も冷え込む。 資金も株式市場から債権市場へと移動するだろうから、株価も金利も下がる。 金利が下がるのは一見よさそうに見…
[ 2003/04/03 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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