2003/06/13 00:00 | 言いたい放題 | コメント(0)
折角の株価上昇を無駄にするな、いまこそ政策転換を
むしろなまじ株価がここで少し反発したことによって、また例によって政治や行政の危機感が薄れてしまう方が心配になってきた。
景気の先行きは不透明だし雇用も所得もまだ減少を続けているし、地価も下げ止まってはいない。デフレ解決のための具体策などどこにも見当たらない。ただ雇用や所得の減少、つまりリストラという痛みのうえに企業業績の回復が出て来たので、株価は反発してきたのである。事実この1,000円強の上昇の過程でも本邦投資家は個人も法人も売り越しであり、買い越しは外国人だけ。
それも売りの買い戻しやポートフォリオの調整による買いが主力であり、本気で日本を買っている様子は見られないので、自ら上昇には限度があるだろう。
本来であればいまのようなほっと一息ついた時に、景気対策なり証券税制なりで政策が後押しするべきなのだが、これまで通りきっとこれで安心して手抜きとなるのではないだろうか。だとすると折角の反騰も頭打ち反落し、また危機が叫ばれるという繰り返しになりかねない。9月危機に備えるためにも、ここで小泉内閣は政策転換をすべきなのだが、きっと無いものねだりに終わりそうである。
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