ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2010/07/16 17:13  | 言いたい放題 |  コメント(3)

キレイゴトですむ時代か!!

町並みも服装もキレイで安全ということに関しては、日本とスイスが双璧だろう。
ところがキレイゴトになると話は違ってくる。「清貧」「潔白」「正直」などキレイゴトが表面に出てきて、自分には出来なくとも他人には求めたがるのが日本。
街はキレイだし表面的には紳士だが、その実排他的で金儲けがうまいのがスイスといった具合に民族性は異なる。
 また汚なくったて平気、他人のことなど構っていられないという国民も近くにウジャウジャいる。

 このごろはさっぱり耳にしなくなったが、とかくキレイゴトが好きな日本ではカネは異端視され、そのせいだろう、ひところ「マネー敗戦」という言葉をよく耳にしたし、そんなタイトルの本も売れていた。
 太平洋戦争は、精神力や兵隊の勇敢さでは勝っていた日本が、アメリカの豊富なモノ、物資に負けたように、今度はマネーは豊富にあったのに、アメリカの金融力や狡猾さに日本はうまくやられ負けたというのがマネー敗戦の謂れである。

 日本はいつも日本が酷い目に遭うのも他人のせいという自虐的で受身の話にすり替わる。「自分は悪くない、あいつのモノやずるさに負けた」との言い訳が好きなのだろう。
 自らの敗因を冷静に分析することなく、全て自分にはない相手方の何かによって負けたとするこのての感情論はどこから出てくるのだろう。

 マネー敗戦と言う言葉などその典型である。1990年までの日本はマネーでは敗戦どころかひとり勝ちの大国だった。株も土地もいまの中国が真っ青になるほど値上がりしていたし、いまの中国人同様に世界中でブランド品や不動産を買っては、ついでに顰蹙まで買っていたほど元気がよかった。中国人も顔負けの元気があった。
まるで太平洋戦争のミッドウェイ海戦で負けるまでの勝ち戦みたいで連戦連勝、向うところ敵なしだったのである。

 ところがバブルが崩壊した途端に一転してキレイゴトが大手を振ってまかり通るようになり、地価の下落は経済正常化への正しい道とか、株価の下落は不労所得を減少させるので、不労所得で稼ぐ奴がやられるだけで結構ではないかといった暴論が支配的となった。このキレイゴトにより自らが招いた失われた十年〜二十年を、いまだにまだアメリカの金融至上主義にやられた、中国のクルクル変わる法律や国民性に騙されたとか、全てが他人のせい。

 ミッドウェイ海戦の敗因も失われた20年も、キレイゴトで済ませてきたツケが回ってきたのであり、何故そうなったのか、自分は正しかったのか、自分が言っていたことに間違いはなかったのかなどと反省、自省する声は殆ど出てこない。自民党のせい、民主党のせいなど、まだ他人のせいにしているのが好例である。マネー敗戦など自虐的なことを言っているから負けるのである。

 まだ日本にはカネもあるしヒトも技術も豊富である。どうしたらマネー勝利作戦を立てるか、そんな時にいつも出て来る金持ち優遇はけしからんというキレイゴトをどう封じるか、頑張って成功した人をどう称えるかなどまずやってみようではないか。
 目の黒いうちにアメリカや中国に「うまく日本にしてやられた」とギャフンと言わせる日本を見てみたいものである。EUにもNATOにも入らず孤高を保ってしぶとく生き抜いているスイスの知恵も学んでみる時だろう。

3 comments on “キレイゴトですむ時代か!!
  1. ぺルドン より:
    キレ・・ゴト

    東に・・阿Q正伝あれば・・
    西に・・日本人伝あり・・
    上に・・奇兵隊宰相あれば・・
    下に・・大衆あり・・

    師曰く・・金とは酸素なり・・
    その時の・・運動に合わせた・・酸素が・・あれば良い・・酸素テントは不必要・・

    老遠縁を病院に見舞いに行った・・
    最上階の病室・・ボーイスカート・キャンプさながら・・各々方は・・透明テントの中・・「酸素吸入中」・・の張り紙・・

    老遠縁は口を開け・・安らか・・
    疲れていたので・・酸素テントに御相伴・・首を突っ込み・・深呼吸・・いずれ・・こうなると疑似体験・・好奇心は旺盛である・・
    だが・・空気は変わりない・・
    酸素管を鼻に突っ込んでみた・・酸素も空気も・・流れていないのだ・・
    首を引き抜き・・連絡ボタンに手を・・止めるかのように・・そよ風がさわやかに・・見ると・・窓は・・総て開かれてある・・・
    成程
    これも・・酸素テントには違いない・・・

  2. かざしも より:
    喜び過ぎのアジェンダ

    欲望や嫉妬といった感情も、向上心への火付け役になるなど、人が成長する過程では必要な要素なのですから、それが多かれ少なかれ誰の心にも平等に備わっているというのは、若しかすると大自然からの有り難い恵みであって、臭いものには蓋と全否定していては、何時まで経っても悟れないのやもしれません。
    満たされていながら欲望は尽きなかったりと、時としてコントロールを誤り、大自然を逸脱している感はありますが、怖がってばかりいても仕方がありません。
    ところで、人には「喜び」という感情も備わっております、欲望や嫉妬と違い、あまり警戒する必要のないポジティブな印象ですが、実はこれが中々の厄介者で、調子に乗って度が過ぎてしまうと、転じて激しい欝に陥ったり、時には虚栄心の虜となって足元を掬われることもあります、アジェンダの人は大丈夫でしょうか?

  3. にゃん。 より:
    是非に及ばず

    キレイゴトを振りかざすのは、庶民の唯一の特権。
    他に与えられていなければ、それで遊ぶしかないですし。
    そういう娯楽にどっぷりつかって、結局は自分の足も引っ張っているのかもしれないですね。

    政治家の言うことがコロコロ変わるのも、庶民のレベルに合わせようとするからなのでしょうね。
    天につば・・・とは思いたくないですけど、でもやっぱり、民主党はひどい・・・というか、掲げているものが古く感じるです。野党のときはそれでもよかったのだろうけども・・・自分が主張してきたことだからそれを通したいというのではなく、今の時代や国益にかなっているのかどうか、そういう判断をしていただきたいです。

    庶民を鷹揚にするには、生活の安定が一番。。。キレイゴトをきーきー言っている人ていうのは、案外自分に余裕がなくて、本人も苦しそうです。

    庶民だって・・・FXやら225miniやらやっていると、うっかり口滑らすと、どれほどまわりにいじめられるか・・・

    互いを監視しあうような息苦しさ・・・
    ホント、勘弁してほしいとは思いますけども。
    自分の脇が甘いのが悪いといえばそれまでで・・・

    キレイゴトが席巻するのは、不況の時代。
    元の濁りの田沼恋し、で済めばいいですけど、欲しがりません勝つまではなんて、まっぴらです。

    まわりを認めることからはじめれば、、、それが不況を抜け出す道なのかもしれないですね。

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