2002/07/30 00:00 | 言いたい放題 | コメント(0)
夢と志、そして勇気ある経営者を探せ
FRBのグリーンスパン議長が議会証言でいみじくも「伝染する強欲」がいまははびこっていると警告していたが、日本の食品をめぐる騒ぎやアメリカの会計疑惑はまるで伝染病である。 こんなインチキ経営がされているのでは、生命から二番目に大切なおカネを、わざわざリスクにさらしてまで投資などしたくなるはずもない。 かくして消費者も投資家も不信感にさらされ、消費も投資も手控えてしまう。 経営者にとって金儲けは大切なことだが、だからといってルールを踏み外していいというものではない。 ルールは守るためにある。 投資家はそのルールを信じてリスクに挑戦していることを、世の経営者は改めて胸に手をおいて考える必要が大いにあるだろう。 自社の株価が何故安いのか、それは経営者が信用出来ないからなのである。 日本にもその昔は松下さんや本田さんのように高い志と将来への夢を持ち、勇気をもって行動する経営者も沢山いたではないか。
そういう立派な経営者に共感し、株主になった投資家の多くは、大きく報われたという歴史もある。 株式投資の原点は経営者の志や夢、そしてその勇気を買うことなのであり、経営者もその原点に立ち、初心に帰って経営するべきだ。 逆に考えればそんな経営者が少なくなっているいま、投資家にとっては真の経営者を探す得難いチャンスなのかもしれない。
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