2004/12/16 00:00 | 言いたい放題 | コメント(0)
本物とは何か
天気も舞台も申し分なく不満なのは自分の腕という相変わらずのゴルフだったが、改めて感服したのは宮里、横峰両プロのプロとしてのマナーの立派さである。
アマチュアにとって滅多にないチャンスなので時も場所も構わず、いい年をしたおじいさんたちがサインや握手をねだって列をなすのだが、たとえ食事中でもきちっと応対し、しかも笑顔を忘れないマナーは見事の一語だった。この二人についてはマスコミなどでも父親が厳しく躾けている姿が紹介されているのでご存知の方も多いだろうが、一寸ゴルフがうまい、一寸カネを人より持っているというだけで舞い上がって傲慢になる輩が多いなかで、際だって清々しいと感じたのは私だけではないだろう。このごろ親が子を、子が親を殺すという悲惨な事件が続いているが、要は親さえしっかりしていれば、たとえ苦しくても子供は立派に育つ。それを高校を出たばかりの二人のプロが世間に教えてくれているのではないだろうか。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という俳句があるように、人間も本当に実れば自然に立ち居振る舞いも立派になるものであり、その育つ課程でしっかり面倒をみれば、子供は立派に実るものなのである。
このことは投資の世界にも言えることで、これから立派に育つ企業を苗の段階から応援し励ましていけば、株価も上昇し時価総額も増える。ここのところを最近勘違いしている経営者や投資家が目立つが、そんな企業にはいずれ市場が罰するだろう。
本物とは何かをつくづく教えられたゴルフ大会だった。
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