2019/05/08 05:28 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、現行政策金利維持を決定
昨日、RBAは定例の理事会を開催し、事前の市場参加者の予想に反して現行政策金利の維持を決定しました。理事会後のRBA総裁Philip Loweの声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 労働市場の更なる改善が、インフレ率を目標とする2~3%に押し上げる事になりそうである。現在与えられた経済指標から、理事会メンバーは今後の理事会で労働市場の動向を更に注していく。
(2) 足元の賃金が上昇し、更に上昇して行くことが期待されるが、その動きは非常に緩やかなものである。
今回の決定を受けて、為替市場では、豪ドルは対米ドルに対して発表前の0.6990ドル台から0.7040ドル近辺まで上昇し、政策金利の引き下げを期待していた株式市場では下落しています。
市場では、今回の声明から「現在の失業率が今後5%程度まで上昇するようであれば、RBAは政策金利を引き下げるであろう」との見方が広まっています。 また、5月18日の豪総選挙を前に、政策金利を変更することで政治的な思惑を避ける狙いがあったのではないかとの見方も出ています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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