2019/02/22 05:39 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の失業率は5%で変わらず
昨日、ABSが発表した2019年1月の失業率は、季節調整後で前月比変わらずの5%でした。事前の市場関係者の予想も5%でしたので予想通りの結果でした。 一方で、新規雇用者が39,100人増加しています。事前の市場関係者の予想は15,000人の増加でしたので予想よりもいい数字となっています。内訳としては、正規雇用者が65,400人増加し、非正規雇用者が26,300人減少しています。また、労働参加率は12月の65.6%から65.7%に上昇しています。
BIS Oxford Economics のアナリストSarah Hunter氏は「強い労働市場は消費を下支え、GDPを押し上げる要因であるが、一方で、賃金やその他の所得収入(家賃収入など)の上昇は弱い」と述べ、「2019年を通じて、住宅建築の低迷が経済の足を大きく引っ張るであろう」と指摘し、今後の豪経済の見通しについて慎重姿勢を崩していません。
また、この日、民間のWestpacが今後の豪経済の見通しを発表し、その中で「RBAは2019年末までに政策金利0.25%を2回引き下げ、政策金利は現在の1.5%から1%になる」としています。
Westpac のチーフ エコノミスト Bill Evans氏は
(1) 今年の豪経済の成長率は2.6%で、来年は2.2%に低下するであろう。それに伴い失業率は上昇するであろう。
(2) 2018年の景気失速感が2019年に入って顕著になるであろう。特に、シドニーやメルボルンなどの富裕層や、これらの地域の住宅価格の下落が消費にnegative impact(悪影響)を与えるであろう。
(3) RBAが現在の低金利の水準で政策金利の引き下げの可能性を示唆した事は重要であり、景気の失速、住宅価格の下落、消費の減少は顕著に表れ始めている。RBAは2019年8月と11月に政策金利0.25%を2回引き下げるであろう。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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