2018/12/04 05:37 | 昨日の出来事から | コメント(0)
シドニー、住宅価格前年比8.1%下落
民間の住宅調査会社CoreLogicは、今年のシドニーの住宅価格は前年比8.1%下落し、1984年以来の下落になったと発表しました。先日、ANZのエコノミストBen Udy氏は「シドニーの住宅価格は35年ぶりの下落幅を記録した」とコメントしたばかりでした。
シドニーの住宅価格は昨年7月のピークから9.5%下落し、1989~1991年のPaul Keating’s “recessionの時期に9.6%下落して以来の下げ幅となっています。メルボルンでは、2017年11月のピーク以来5.8%の下落となっています。
また、足元では、11月の豪の住宅価格は、シドニーが前月比1.4%、メルボルンが1%下落しています。また豪の主要8都市の住宅価格は2017年11月のピーク以来6%下落しています。
Ben Udy氏は、
(1) 今回の豪の住宅価格の下落によって、全体でAUD800bnの富が減少した事になり、これによって消費が後退し、今後3年間は、豪GDPを0.3%押し下げると予想している。
(2) 従って、豪のGDPは今年の3.2%から2020年にかけては2.5%程度まで下落するだろう。
(3) 今後の豪の住宅価格について、これまでと同じペースで下落していくとは思わないが、かといって、未だに底打ち感も出ていない。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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