2018/10/02 05:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
シドニーの住宅価格前年比6.1%下落
昨日、民間の不動産リサーチ会社CoreLogic.が発表した8月の豪の住宅価格は、シドニーが前年同月比で6.1%下落し、世界金融恐慌後の2009年2月の6.7%の下落以来の大幅な下げとなりました。 また、シドニーに次ぐ大都市メルボルンでも前年同月比で3.4%下落し、2012年8月の4%の下落に次ぐ下げとなっています。
同社のリサーチ ヘッドTim Lawless氏は
(1) シドニーの住宅価格は今後6~12か月にかけて更に10%程度下落するだろう。背景には、銀行の貸し出しが金融当局の監視とRoyal Commission(政府による査察)によってこれまで以上に慎重にならざるを得ないことがある。
(2) こうした貸し渋りはシドニーやメルボルンだけに限ったことではなく、全国規模で行われている。しかしこれまでの住宅価格の上昇がシドニーとメルボルンで際立っていた為、価格調整局面でも両者の下落が大きくなっている。
(3) その一方で、その後の住宅価格は更に下落するとは見込んでいない。理由としては、労働市場は回復しつつあることと引き続き移民の流入が続いていることがあり、彼らの購入希望価格が、現在の市場価格の10%程度低い水準にあるからである(購入希望価格と実勢価格のギャップが埋まれば買い需要が出てくる)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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