2018/06/20 05:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、定例理事会の議事録から
昨日、6月5日に開催されたRBAの定例理事会の議事録が公開され、「賃金の上昇率が低く、インフレが中央銀行の目標レンジの下限以下で推移している現状下では、現行政策金利を維持する事が妥当であると判断し、現行政策金利の据え置きを決定した。今後、賃金が上昇し、インフレ率が上昇するまでには、今暫くの時間がかかる」と述べています。
一方で、政治家は、最近の豪の住宅価格の下落を受けて、景気刺激策を迫られています。また、豪の主要銀行は、現在Royal Commision(政府監査)が入って銀行の貸し出しの厳格化が迫られており、一部にクレジット クランチ(貸し渋り)が起きて、経済に悪影響が出始めています。
これに対して、RBAの議事録では「銀行の貸し出し基準の厳格化は、足元的には貸し出し金利の上昇を招く。それは、借り入れ過多になっている家計のローン金利の上昇を招く」と指摘しています。
また、アメリカやECBが金融政策の中立化に向けた動きの中、RBAは「現時点では、政策金利の変更(金利引き上げ)は時期尚早である」としています。
現在の豪経済については、第1四半期のGDPが前期比+1.0%であったことから「輸出を中心に豪経済は堅調に推移するだろう。 また、現政権によるインフラ投資が積極的に行われることから、豪経済は一層拡大基調を辿る」としています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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