2017/10/20 05:14 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月の失業率は0.1%低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の9月の失業率は前月の5.6%から0.1%低下して5.5%でした。 また、新規雇用者数は19,800人増加し、今年には入っても雇用者数が最も高い伸びとなりました(事前の市場関係者の予想は15,000人の増加)。内訳としては正規雇用者が6,100人増加し、非正規雇用者数が13,700人の増加となっています。また労働参加率は65.2%でした。
RBAは、現在の金融緩和政策によって豪の労働市場は今後も改善傾向が続き、将来的には5%程度まで下がると見ています。また、市場関係者も、RBAは2018年前半まで現行政策金利を維持するだろうと見ています。
これとは別に、この日、民間のNAB(National Bank of Australia)が発表した豪の2017年第3四半期のビジネス コンディションは前期比2ポイント上昇して+15ポイントでした。 この水準は長期的な平均値を大きく上回っており、豪のビジネスの現状は引き続き好調であることを示しています。また、将来を占うビジネス信頼感指数は、前期比1ポイント下落して+7ポイントでしたが、これは過去の長期的な平均値を若干上回った水準となっています。
NABグループのチーフ エコノミスト Alan Oster氏は
(1) 非鉱山部門の産業が引き続き好調な中、来年にかけて雇用と設備投資を増やす計画である経営者が多い。
(2) 今後、労働市場がさらに改善する傾向が見られ、RBAは緊急的に政策金利を引き下げる可能性を後退させるであろう。 寧ろ、2018年8月と11月に政策金利の引き上げがあると我々は予測している。
(3) 一方で、小売りに関する指数は弱く、消費を如何に増やすかが、今後の重要課題となるであろう。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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