2012/01/25 06:31 | 昨日の出来事から | コメント(1)
スキー場、今昔物語
若者もすなるスノー ボードをせんとて、オヤジもすなり
香炉こうの簾(すだれ)を上げれば、あたりは大雪にてそうらえば、近所のゲレンデに出(い)でたり
このオヤジ 変わり者にて、かれこれ18年もスノー ボードをすなり
されど、その出で立ちも18年前のままにてそうらへば、その身なり、いと見苦し
というわけで、ここ2,3日の大雪に誘われて、近所のスキー場へスノー ボードをしてきました。
最近は、スキー場の様子も随分と変わりました。
昔は、リフトで頂上まで登り、急な斜面の前に来れば、女の子達が尻込みをして「きゃあ〜、怖い〜〜!ヒロシィ〜!助けてぇ〜〜」と黄色い悲鳴が聞こえたものです。 あれは、あれでとてもいい時代でした。
あれから40年。
今は、若い男たちが、急な斜面を前に「チョ〜、こわあ〜!!」といって怖じけている姿を横目に、二人組の女の子がやってきて「さあ〜、行くでえ〜!」と言えば、もう片方の女の子も「よっしゃ!いっちょう、 やったるかぁ!!うおぉ〜!!」と言って、スノー ボードで一気に滑り降りて行ってしまいました。
どっちがいいとか悪いとかいう話ではありませんが、時代が変わった事だけは確かなようです。
そして、私も時代とともに変わりました。 最近では、ちょっと滑っただけで、悲しいかな、寄る年の波に勝てず、膝がワナワナと笑い出し、太ももがツッてくる始末。 仕方ないのでゲレンデの下の休憩所で温かい缶入り「お汁粉」をすすっていたら、遠くからハングル語で喋りながら近づいてきた若いカップルが、私の前に来ると、いつの間にか彼らは英語で会話をしているのです。
「そうか、今時の韓国人のカップルは、日本人の前では英会話でコミュニケーションが出来るほど英語が身についているのか、、、、。 翻って、日本人の若いカップルの皆さんが、例えば、韓国旅行した時、果たして彼らのように、韓国人の前で英会話する事が出来るのでろうか? くやしいなあ〜」と、ブツブツ独り言を言っていたら、その韓国人カップルの男の方が、カメラを出して「Can you take a picture for us?」ときた。
僕は、間髪を入れず「Sure! Of course!!」と言いながら彼らのカメラを取ったら、私の流暢な英語に少し驚いて、ちょっと顔を見合わせている様子。 (日本人を馬鹿にするなよ!日本人だって、君たちの喋る英会話程度以上に英語が出来るオジサンだってゴロゴロいるんだぞ!)と言いたかったのですが、そこはぐっとこらえて、写真を撮ってやりました。
そして、カメラを彼らに返却する際に、今度は、私はハングル語で「アンニョン!(バイバイ!)」と言ってやったら、そのカップルは、自分たちが韓国人であった事を見抜かれていたことと、ハングル語で話掛けられたことに驚いて笑い、その後は、それまでの英会話からハングル語に切り替えて楽しそうに話しながら立ち去っていたのでした。
その後、私は、さっきの韓国人カップルのやりとりに「してやったり」と、ささやかな自己満足に浸りながら、ゲレンデを見ていたら、そこへ、とんでもない光景が目に飛び込んできたのでした それは、SAJ(日本スキー 連盟)のスキー学校のインストラクターの服を着たスノー ボーダーが、屁っ放り腰(へっぴりごし)で滑っていた挙句に、大した斜面でもないのに転倒しているのです。 そのようなみっともない姿は、昔では絶対あり得ない光景なのです!!
おい、そこのお前! いやしくもスキー学校のインストラクターだろ?! それで、そのへたくそな滑りはないだろう!? もし、お前がスキー担当のインストラクターで、たまたまスノー ボードの練習をしているなら、せめてインストラクターの服を脱いでやれ!!それがせめてものマナーだぞ!このSAJの恥さらしめ!!
インストラクターのへっぴり腰で滑りたる、いと見苦し
あげくに、尻もちつきたるは、返す返すも興ざめなにけり!
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
One comment on “スキー場、今昔物語”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
だから・・
腹を立て・・
リフトで・・
戻ってきたんでしょう・・・(笑)