2017/07/05 05:43 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行の政策金利1.5%の据え置きを決定し、10か月連続で現行政策金利を据え置きました。 しかし、短期金利先物市場では、これまでの政策金利先安観から逆に年末までに政策金利0.25%の引き上げを50%織り込む水準まで金利は上昇(価格は下落しています。 背景には、アメリカ、イギリス、カナダなどの中央銀行が政策金利の引き上げを検討している事から、世界的な金利上昇期に入ったのではないかとの見方があります。
理事会後のPhilip Lowe RBA総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 今日の理事会で政策金利の据え置きを決定した。 引き続き賃金の上昇は緩やかであり、暫くはこうした状態が続くと思われる。しかし、将来的には豪経済の拡大に伴ってインフレ率は上昇していくと考えている。
(2) また、賃金の上昇や緩やかな為に家計に占める住宅ローンの比率が上昇し、これが家計支出を圧迫している。 また、ここにきて住宅ローン金利が上昇し始めており、金利負担の増加が更に家計を圧迫している。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した5月の小売売上は、4月の+1%に続いて前月比+0.6%でした。 事前の市場関係者の予想は+0.2%でしたので予想よりもいい数字となっています。 主な要因としては、デパートの売り上げは前月比-0.7%と振るいませんでしたが、それ以外の小売売上では、家庭用品の+2.6%を始め、軒並み増加しました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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