2017/06/02 04:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月の小売売上が+1.0%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した4月の小売売り上げは、前月比+1.0%で事前の市場関係者の予想であった+0.3%を大きく上回りました。ちなみに3月は-0.2%で、2月はフラットでしたので今回の数字の高さに市場は驚き、 また、前日の個人消費支出の数字が悪かったことから、一層驚きを持って捉えられました(これを受けて豪ドルは一時的に急騰しましたが、その後は売り物に押されています)。
地域別では、ビクトリア州が+4.19%、クイーンズランド州が+4.05%、南オーストラリア州が+4.0%と高い数字となっています。一方で西オーストラリア州は-0.005%、ノーザン テリトリーでは-0.61%と地域間でバラつきが大きくなっています。
ARA のエグゼクティブ ディレクターRussell Zimmerman氏は「小売セクターも産業の構造改革の中にあり、業種間シフトが起こっている(デパート売上が伸び悩む中にあって、オンラインや新しい業種の売り上げが伸びる傾向)。 その中にあって、今後暫くは小売売上が伸び悩む状態が続くだろう」とし、「これまでは、生活必需品に買い需要があったが、今後は、ファッションや衣料などの直ちに必要としない商品の売り上げも上向くと期待している」とコメントしています。
尚、来週発表予定の2017年第1四半期のGDPに関しては、エコノミストによってはGDPがフラット(ゼロ成長)を予想しています。その一方で、RBAは「今のところ政策金利の更なる下げ余地は限られている」として、現行政策金利維持のスタンスを変えていません。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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