2017/06/01 05:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2017年第1四半期の個人支出は前期比-3.1%
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した2017年第1四半期の豪の個人消費支出は前期比-3.1%となり、前年同期比で-2%となりました。今回のデータは、約400万件に及ぶ日々の取引データを基に算出したもので、今回特筆すべきは、これまで増加の一途を辿っていたオンラインによる個人支出が前期比でマイナスになった点です。 また、過去4年間で個人消費支出の伸びが最も緩やかであった点であり、市場関係者は「個人消費のスランプ」と指摘しています。
NAB のチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 今回の数字は、取引扱い数(日々400万件の取引数)からして、豪全体の個人消費の実態を反映していると考えている。
(2) 内訳としては、娯楽が12%増加し、金融や保険が値上げを背景に7.9%増加し、宿泊や食費が7.5%増加している。 その一方で、ファッションやアパレルなどの直ちに必要としない支出は控えられている。
(3) 地域別では、引き続き鉱山関連産業の割合の多い西オーストラリアやクイーンズランド州の消費者支出の落ち込みが大きくなっている。また、シドニーやメルボルンなどの大都市の消費の落ち込みが大きく、2016年第4四半期の+2.9%から+1.6%に下落している。 その一方で地方の支出は2016年第4四半期の+3.5%から+3.2%と小幅な下げに留まっている
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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