2011/10/21 05:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第3四半期のビジネス信頼感は大きく下落
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した豪第3四半期のビジネス信頼感は、第2四半期のプラス5からマイナス4に大きく下落し、またビジネス コンディションは、同じく前期対比プラス2からマイナス3に下落しました。また、この日、同時に発表した設備投資計画では、鉱山部門は過去最高の設備投資計画をしている一方で、製造業部門は軒並み設備を控える動きが顕在化しています。
ビジネス コンディションの内訳としては、鉱山部門がもっとも好調で、これに続いて娯楽、個人サービス、そして輸送や公益事業が続き、もっとも数字が弱かったのは製造業でした。
NABのチーフ エコノミストAlan Oster氏は「第3四半期のビジネス コンディションは、景気の牽引役を見いだせずにもたついているところへ、世界的な景気の不透明感が更に圧迫し始めている」とコメントしています。
市場関係者は、「今日のデータによって、RBAが近く政策金利を引き下げることを検討する扉を開いた」とし、来週に発表される第3四半期のインフレの数字次第では、11月1日に政策金利を引き下げるとの見方が再び勢いを増してきています。
また、この日、豪財務官であり、RBA理事会のメンバーでもあるMartin Parkinson氏が「オーストラリアにとって大きなリスクは、今週末のEU会議で、ヨーロッパのソブリン危機に対する包括的な解決策を見出せない場合には、再び世界的な不景気に引きずる込まれることである」と議会証言をしています。
今週末のEU会議の動向に世界の関心が集まっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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