昨日、民間の住宅リサーチ会社REA Groupが発表した豪の３月の住宅価格（標準価格）は前年比同月比＋２６％でした。特にシドニーのあるＮＳＷでは３７％も上昇し、メルボルンのあるビクトリア州でも３６％も上昇しています。

REA Group チーフ　エコノミストNerida Conisbeeは
（１） 今回のリサーチで分かったことは、オーストラリアの人々及び海外からの購入意欲は引き続き高く、また、今後も住宅価格は上昇すると彼らは期待している。

（２） 豪金融監督庁は、新規住宅ローンによる購入条件として、金利だけ支払うタイプの住宅ローンに関しては、購入額の３０％までとすることを決定した。これによって投資用住宅ローンに関しては抑制圧力がかかるであろう。

（３） ＲＢＡ総裁は、豪の労働者の賃金上昇率が低いにも関わらず、それ以上に住宅価格が上昇していることに対し、所得に対するローン比率が高くなることを懸念している（将来の不良債権増加懸念）。

（４） しかし、こうした事を勘案しても２０１７年の豪の住宅市場は引き続き上昇すると我々は考えている。

とコメントしています。