2017/04/04 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の小売売上は前月比-0.1%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2月の豪の小売売上は、季節調整後で前月比-0.1%でした。 事前の市場関係者の予想は+0.3%でしたので事前の予想より悪い数字となっています。これによって2016年11月が+0.2%、12月が-0.1%、2017年1月が+0.4%でしたので、引き続き豪経済はまだら模様であることが窺えます。
また、この日、同局は2月の建築着工許可件数を発表し、季節調整後で前月比+8.3%と大幅な上昇となりました。 事前の市場関係者の予想は+1.5%でしたので予想を大きく上回りました。 尚、建築着工許可件数は他の数字に比べてブレが大きい傾向があります。主な内訳としては、アパートなどの集合住宅が前月比+10.9%、民間の一戸建て住宅が+5.3%となっています。
JP Morganのエコノミスト Henry St John氏は「今回の数字は、住宅市場の実態を表していると考えておらず、こうした高い伸びが続くとは考えていない」と述べています。
また、別のエコノミストは「現在の住宅市場の貸し手(銀行)は、ある銀行が貸し出しを絞ると別の銀行が代わりに貸す状態が続いており(貸し出し競争の激化)、シドニーやメルボルンのような主要都市で毎年10%以上住宅価格が上昇し続くことは住宅市場にとってリスクである(住宅バブルが弾けるリスクがある)」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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