昨日、民間のHousing Industry Association（ＨＩＡ：住宅産業協会）が発表した２月の豪の住宅販売は前月比＋０．２％でした。　内訳としては、新規マンション販売が１％増加した一方で、中古住宅の販売が
１％下落しています。地域別では、西オーストラリアが１１．３％増加した一方でシドニーのあるＮＳＷが１２．６％下落しています。市場関係者は、２０１７年の豪の住宅市場は昨年にピークを付けて今年は前年比２％下落すると予想していますが、今の処、比較的堅調に推移しています。

ＨＩＡのチーフ　エコノミストHarley Dale氏は
（１） 長期的な住宅市場のサイクルから現在は調整局面にあると考えている。その中にあって、特に中古住宅販売動向が、地域によってばらつきが大きくなっている（特に割高になっている地域の販売が低迷）。

（２） ２０１７年については、（これまで出遅れ感のあった）西オーストラリアや南オーストラリアが緩やかに改善する傾向を辿るであろう。その一方で、これまで上昇傾向が高かった東海岸沿いの住宅については緩やかに失速するであろう。

とコメントしています。