2017/02/07 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の求人広告件数は+4.0%
昨日、民間のANZグループが発表した1月の求人広告件数は、前月の+2.2%から+4%に増加しました。また、前年同月比でも、12月の+3.7%から1月は7.1%と大きく上昇しています。
ANZのシニア エコノミストFelicity Emmett氏は「1月の求人広告件数は、ビジネス コンディションやビジネス信頼感指数が好調であることを背景に堅調に推移している」とし、「今後の豪の失業率は緩やかに低下していくだろう」と述べています。
一方で、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の12月の小売売上高は、季節調整後で前月比0.1%下落しました。事前の市場関係者の予想は+0.3%でしたので、予想以上に悪い数字となっています。 更にABSは11月の小売売上高を前回発表した+0.2%から+0.1%に下方修正しています。
主な要因としては、家庭用品が、2.3%下落し、中でも壁やガーデニング関連の売り上げが6.6%下落しているとABSは指摘しています。一方で、 衣料やアクセサリーなどの売り上げが1.4%増加し、食料は0.5%、コーヒー ショップやレストランが0.2%増加しました。しかし、それ以外の売り上げは0.2%下落しています。
地域別では、商業主要都市のあるビクトリア州で0.4%下落し、同じくNWSでも0.3%下落しています。一方で、南オーストラリア州で+1.2%、西オーストラリア州で+0.6%となっています。
Capital Economics のエコノミストKate Hickie氏は「小売売上の低迷は2017年の悩みの種になりそうである」とし、「消費が急落しているとは思わないが、個人消費は去年の+2.7%から2017年は+2.2%程度になりそうである」とコメントしています。
尚、本日(火曜日)にRBAの定例理事会が開催され、市場関係者は現行政策金利1.5%の据え置きを予想しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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