2016/12/20 05:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪政府、2017年前半の財政見通しを発表
昨日、豪政府のScott Morrison財務長官が2017年6月までの豪の財務見通しを発表しました(豪の財政年度は2016年7月~2017年6末となっており、今回は2016年度の中間見通しとなります)。
(1) 2016~2017年の財政赤字は、当初の37.1bnの赤字から36.5bnの赤字に若干減少する見込みである。
(2) 政治としては、2019~2020年にかけて財政赤字を解消する事を目標としている。
(3) 税収は、過去4年間で3最高水準であった30.7bnから3.7bn減少する予定である。
(4) 利払いなどの除く財政赤字は、2018~2018年にGDP対比19%でピークを打ち(AUD317bn)、2019~2020年には比率は下がるものの、赤字はAUD363.8bnになる(毎年2%のGDP成長を予想している為、GDP対比で比率は下がってくる)。
(5) 今年のGDPは当初の2.5%成長から2%成長に下方修正する。
(6) 国債などの利払いは、今年のAUD12.3bnから2019~2020年にはAUD14.68bnに増加する。
(7) 失業率は今年の5,7%から5.5%に低下すると見込んでいる。
(8) GDP対比で財政支出は今年の25.8%から25.2%に抑える。
市場では、今日の発表を受けて、予想以上にしっかりした財政見通しを政府が発表した事から、豪ドルが他通貨対比で買われる局面もありましたが、その後は売り物に押されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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