昨日、民間のNAB（National Australia bank）が発表した１１月のビジネス　コンディションは前月比２ポイント下落して＋５ポイントでした。　この水準は過去の長期的な平均値であり、今まで平均値を上回って推移していた豪経済は、ここにきて失速感が鮮明に出た形になっています。そのことは　サブ項目である収益性、雇用の指数が、今年の４月以来、初めて過去の平均値を下回ったことにも反映されています。　一方で、将来に対するセンチメントは前月比１ポイント上昇して＋５ポイントでした。

NAB のチーフ　エコノミスト Alan Oster氏は
（１） 今回のビジネス　コンディションの下降傾向は、先日ABS(オーストラリア統計局)が発表した２０１６年第３四半期のGDPがマイナス成長に失速した事とも整合性が取れる。

（２） 我々としては、第４四半期のGDPはリバウンドすると予想しているが、国内需要が低迷している為、引き続き低成長が続くと予想している。背景には、住宅などの建築需要が低迷し、現在、回復傾向にある鉱山などの商品市況も来年にはピークを付けると考えている。

（３） 従って、２０１７年にRBAは政策金利をあと２回引き下げると予想している。特に、個人消費は、サブ項目の中で最も悪く、同じサブ項目で悪い鉱山と同じくらい低迷している。

とコメントしています。