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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2016/11/17 05:10  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、第3四半期の賃金は前期比+0.4%


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2016年第3四半期の豪の賃金上昇率は、季節調整後で前期比+0.4%で、前年同期比で+1.9%に留まり、 第2四半期の+0.5%(前年同期比+2.1%)から更に失速した形になっています。また、事前の市場関係者の予想は+0.5%で年率2%でしたので予想をもやや下回っています。

また、部門別では、民間の賃金上昇が+0.4%で公務員の+0.6%を下回り、緩やかな賃金上昇は、全産業に広がっています。その中にあって、ヘルス ケアの賃金が年率+2.4%と最も高く、反対に鉱山関連の賃金が+1%と最も緩い上昇に留まっています。

CBA のエコノミスト Kristina Clifton氏は
(1) 今日のデータによって、賃金の上昇が更に鈍化している事が確認できた。その背景には労働者は、仕事を確保することに不安を持っているために、賃金引き上げに対して強気で臨めないことがある。従って、今後も賃金上昇によってインフレが上昇する可能性は低い。

(2) 従って、我々としては、現在の政策金利1.5%が金利のボトムとは考えておらず、2017年にかけて更に政策金利の引き下げがあると考えている。

とコメントしています。

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