2016/11/16 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、 定例理事会議事録から
昨日、今月1日に開催されたRBAの定例理事会の議事録が公開されました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 2016年に入って、鉱山商品価格が底打ちした事が豪の貿易を下支えし、ここにきて将来の貿易額(輸出額)の見通しが上方修正されている。輸出の増額見通しは2年半ぶりのことであり、これまでの下降トレンドが変わったことを示しており、これは将来の豪経済の明るい材料である。
(2) しかし、足元の豪経済は、引き続き不透明感が漂っている。 特に、最大の貿易相手国である中国経済の見通しが不透明である。
(3) 今回の世界的な鉱山資源価格の低迷は予想以上に長かったために鉱山関連産業に対する投資も低迷した。それに伴って賃金も低迷したが、失業率に関しては低位安定的に推移している。このことは、鉱山部門の低迷からの脱却を下支えする要因であり(賃金が安いため)、 また、足元の豪ドル安(対米ドル)は、豪の輸出を下支えするであろう。
(4) 理事会のメンバーの一人は、「豪の労働市場の余力(労働供給力)に関しては不透明な部分があり、このことが最終的にインフレ(コスト プッシュ インフレ)にどう影響を与えるか読み切れない」と述べた。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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